見出し画像

#49 NFTの将来&資産性は?過去の〝成功と失敗〟から学ぼう

今日は、NFTをテーマにして話をしていきたいと思います。44回目の記事のときに「よくわからなくても大丈夫!Web 3難民でも安心できるワケ」というテーマの記事がvoicyで過去最多の再生回数になり多くの反響をいただきました。

リンクを貼りましたのでぜひみていただきたいのですが、すごく簡単に言うと、Web 1. 0、そしてWeb 2. 0と、当然Web 3.0よりも前の時代があったんですが、どういう技術があってどういうふうにして私たちの生活に浸透していったのか、そんな話をしたうえでWeb 3.0は今後どうなっていくか、そんな話をしました。

NFTに関しましても、よくわからないが故に、どう向き合ったらいいのかわからない、もしくは、難しそうだからほったらかしにしている、そんな方々が多くいるのではないかと思っています。なので仮想通貨を例にしてみます。

仮想通貨は暴騰暴落を繰り返しているが…

僕に仮想通貨を紹介してくれた人は、投資が大好きな人で、まだ、ビットコインが大体10万とか20万円とかそのぐらいのレートで取引されていたときに知り合いました。

で、その人が熱弁をふるうわけです。

これがどんなに将来性のあるものなのか、今後どうなっていくか、100万200万になると思う、というわけです。そんな得体の知れないよくわからないものに、そんなにお金を突っ込むなんて、僕はもう頭おかしいんじゃないかとすら思っていました。

そもそもビットコインは「1ビットコイン」という単位で取引をするものだと思っていたのですが、全然違くて、もう多くの方がご存知の通り、小数点以下、0. 0何ビットコインみたいな形での取引も可能なので、例えば1ビットコインが10万や20万円になったとしても、その額面を用意しなければならないわけではないんですね。その後、ご存知の通りビットコインはどんどん上昇を続けて100万円を突破した!と思ったらさらにとんでもない額まで膨れ上がってきました。最高800万円ぐらいまでいったと思います。

最近暴落したと言いますが、それでも今見たら230万円ぐらい(2022年7月現在)。一時期、僕が懐疑的に見ていたときに比べても、とんでもない価格に上がっているわけです。でも、他にも草コインと呼ばれる、いわゆるメジャーじゃない仮想通貨もたくさん生まれては消えていきました。その中には1000倍とか2000倍になっていったものも存在しているわけです。

ただ、それらはほぼ博打みたいなもので、当時の投資スタイルとしては、有望と思われる仮想通貨に例えば10万円ずつでも100万円ずつでもいいので、広く浅く分散投資をする。すると、どれかが10倍100倍とか弾ければ、他のがパーになったとしたとしても儲けが出る。そのくらいどれがくるのか全くわからない世界でした。

大暴投をした後大暴落して、仮想通貨が終わりだと思っていた三、四年後にまた再び大ブームが起きたんですね。

ビットコインは1回目の暴騰のときは200万円近くまで行ったのが、またドーンと7、80万円ぐらいまで落ちて、その後また再び急騰して800万円ぐらいまでいったわけです。

持っていない人からすると買っておけばよかった、なんて思う反面、ただ、いろんなコインを見てきた者からすると、それで資産を失ってきた人たちもみてきました。

NFTも仮想通貨と似た要素がある

なぜ今回この話をしているかというと、NFTも似たような要素があると思って見ているわけです。アート作品が有名ですけれども、ネットのニュースにありましたが、例えば子供が書いた絵が何百万、千万円の値がついたみたいな話があって「そんなにボロ儲けできるのか!」みたいな感じで、そういうニュースを見た人たちが参入していくわけです。

ただ、これって宝くじに当たるのとほぼ同じようなもので、そんな簡単にぼろ儲けできるわけがないんです。

OpenSeaというサイトを覗いて見ていただけるとわかると思うんですが、すんごいたくさんのアート作品がもう既にNFTとして出ているわけですね。それらのどれが当たるかなんて誰にももちろんわかりません。みんな一攫千金狙ってアップしているわけです。ただブームが巻き起こると、値段はどんどんつり上がっていきます。メタバース上の土地などももう既に取引がされているんですけどもこれも同じですよね。

冒頭で説明したように、仮想通貨がたくさん出ては消え、詐欺みたいなものもあったわけですけれども、そこの見極めって現時点でとても難しいと思っています。じゃあなんで今このNFTというものが話題性を集めているのかというと、お金というものは、新たな投資先をどんどん開拓し求めていくものです。そしてブームを作りたがる。

私達素人が乗りかかったときには、もう既に市場というものが作られたあとで、ほぼ乗り遅れた状態なんですね。誰かババを引くのか、という状況になっているわけです。

だからNFTに関しては、お金儲けの一つの手段として、一部でブームが起きているということにすぎないんじゃないか、とすら思っています。もちろん技術的にはすごいことなんだろうし、例えば今も仮想通貨ってまだ生活に根ざしてないけれども、その後価格もかなり上がって、より投資先として多くの人が関心を示したように、NFTもまだ出始めの状態ですから、今後どうなっていくかわかりません。

もちろんいま売りに出されている作品が、ひょっとしたら10倍100倍の値段の価値のあるものになっていくかもしれないわけですし、これも誰にもわかりません。

それぞれの仮想通貨のチャートを見れば一目瞭然だと思うんですけれども、本当いろんな動きをしています。たくさんの仮想通貨が出ては消えたんですが、結局メジャーなものは今も残っていて、例えばビットコインもそうですし、イーサリアムもそうですけれども、いっときよりものすごい急落したとはいえ、出始めのときよりかは、価格はとても高水準で取引されています。

だから、NFTに興味があるならば、例えばなにかしらを購入してみて持っておく、というのも大いにありだと思います。ただし、暴落する可能性もありますし、今後どうなっていくかなんて誰にもわかりません。

投資先として成熟していく可能性

一つだけ前向きにといいますか、希望的観測で見るとするならば、先ほど申し上げた通り、お金というものは新たな投資先を求めていくものなので、そういった意味では、今後どんどん市場ができ始めていく分野だとは思います。

全くもって生活に必要としていなかった人たちの耳にまで聞こえてくるようになってきているわけで、こうして市場ができていき、成熟していくワケです。

今はそういうレベルだと理解しておいた方がいいと思います。

NFTをもし買おうと思ったら、仮想通貨が必要なんですね。OpenSeaを使ったら手数料として一定額を仮想通貨で支払わなくてはらない。プラットフォームを作った人が勝ちなんですよ。

結局のところプラットフォームを作った人たちは、そこで取り扱ってる商品が暴騰しようが暴落しようが、そんなの知ったことじゃなくて、手数料さえ一定期間ずっと入ってくればいいんです。市場がどんどん大きくなってくれれば、入る手数料の額もどんどん増えますから、そりゃブームを作りたがるよね、という穿った見方すらしています。

僕みたいな人間はそのような目線でNFTなどの世界を見ていますので、一つの参考意見として聞いていただけたらな、と思います。

(voicy 2022年7月2日配信)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?