#82 ウィズコロナ時代到来!女子が大行列の最新流行スポット爆誕
テレビマンとしてはあまりよろしくないなと思うのですが、年をとると、どうしても自分のお気に入りの店だったり、お気に入りの場所であったり、そういったものに固執する傾向が強くなるのではいか、という気がしています。
何年にもわたり、いろいろなところで飲んだりご飯食べたりしていくうちに、お気に入りの場所ができますよね。すると、なんとなく保守的になってしまい、そこから離れられなくなってしまう。
だから、ついつい仕事絡みのご飯をするときなど「僕がお店予約します」とと率先して、自分のお気に入りの場所、落ち着ける場所をとってしまいます。それはイコール相手もくつろげるのではないか、という意味もあるのですが、そうした場所に偏りがちになってしまうのです。
コロナがだいぶ落ち着いてきて、お店もどんどん活気を取り戻しつつあります。ということで「久しぶりに飲みに行きましょう」と30歳前後の2人の女性、PR会社の方がお店を取ってくれることになりました。若い子たちはどんなところを予約してくれるのかな、と興味津々でした。
「行ってみたいお店があったのです」と彼女たちがセレクトしてくれたのが、渋谷にある「つるとんたん」。つるとんたんは、うどん屋さんです。東京と大阪、今調べたらなんと、軽井沢、そして海外のハワイなどにも展開していて、知らない間にあちこちに展開していました。
六本木につるとんたんがあるのですが、営業時間が長いんです。むかしはフジテレビがいけいけの”いい時代”だったので、二十代のときは六本木で飲むことが多くて、二次会、三次会が終わっても先輩に連れ回されて「よし、最後のしめだ!」とよく連れて行かれたのが六本木のつるとんたんでした。
僕の中ではそういうイメージしかなかったので、会食といってもうどん一杯頼んで、お酒を一杯飲むだけで終わってしまうのではないか、三十分もかからず、十五分ぐらいで終わってしまうのではないかと思いました。でも、若い子たちのセレクトなのだから、物は試しだと行ってみました。
渋谷スクランブルスクエアへゴー
渋谷スクランブルスクエアという建物が新しくできていて、こちらは取材で二回お邪魔しています。屋上に大きな大きな展望フロアとバーがあります。そのバーができたときにお知らせをいただき見に行きました。とてもお洒落なバーです。そして、その屋上の角がガラス張りになっているのですが、すごく映える写真が撮れるということでInstagramにもガンガンアップされています。その渋谷スクランブルスクエア、プライベートで行くのは初めてでした。
キラキラしすぎていて、僕は場違いなのではないかと思ってしまうぐらいおしゃれな建物なんです。
十三階にレストランフロアがありまして、その一角につるとんたんがあるのですが、すごいんですよ。三十人以上、しかも七割ぐらいが女性だったのですが、行列をなしているのです。うどん屋にですよ。うどん屋に三十人、しかもほとんどが女性同士かカップル。要は、デートスポット、おしゃれスポットなのです。うどん屋さんが。いや、こりゃたまげたなと。
「予約してくれてありがとう」と心の中から感謝をしまして、席について食事を始めたのですが、コースがあるのですね。うどん屋さんのコースでは何が出てくるのか、これまた興味津々でした。しかも飲み放題。うどん屋で飲み放題があるのか、いろいろなことを知らなすぎると反省しました。
食事は美味しかったです。ミニうどんから始まってお刺身、お肉、天ぷら、和食のフルコース。そして締めもうどん。店内を見回してみますと、女性の二人連れが、結構多いのです。なぜなのか。その子たちから教えてもらいました。つるとんたんのうどんの器は凄まじく、でかいんです。各家庭にあった(と思っているのですが)あの、ゴマをする器ありますよね。ゴリゴリとゴマをする器。あの、二回りぐらい大きい。凄まじい大きいお皿でうどんがきます。そのうどんと一緒に写真を撮ると、自分の顔が小さく映る。だから、器と写真を撮りに、多くの女性が来ているのだそう。ばえる写真が撮れるわけです。
もちろんそれだけの理由ではないとは思います。渋谷の夜の街を一望できるカウンター席もずらっとあります。このようにおしゃれな場所であることが、女性の方々が来店する動機となっているのです。
でかい器は昔から変わらないんです。つるとんたんの大きな特徴なのですが、いまや総SNS時代。昔からあるでかい器とともに写真を撮ることが、来店のモチベーションになる。目からウロコでした。なにがヒットするかわからないものです。
ちなみにしめのうどんは半玉から一玉、二玉、三玉、とを選べます。料金は変わりません。もうお腹いっぱいで、とても一玉食べられる自信がなく、僕は半玉に。しかも冷たい明太子うどん。さっぱりしたくて。三十種類ぐらいの中から自由に選べます。
なんともまあ贅沢な時間でした。
一つここで僕が学んだのは、流行のもの、皆さんが関心を持っているものをネットで調べたり、いろいろ情報を集めることはできますが、一番はまさにそこにはまっている人たちと一緒に行動する。するとより深い体験ができます。
テレビマンとして大いに反省しました。最近の流行りなどは、雑誌や本で見る、テレビで見るだけでは駄目で、そこにハマってる人とともに一緒に行く、体験するとその魅力だったり流行っている本当の理由を知ることができます。
もうwithコロナ時代へと変わりつつあります。行動制限もどんどんなくなります。外国からも、訪日観光客がたくさん戻ってきます。私たちも外に出掛ける機会が多くなってくると思います。ぜひとも、そうした流行の場所に行くことがあるならば、そして、もし友達がそれにはまっているならば、ぜひ一緒に行ってみて、そしてなぜそれが流行ってるのか教えてもらう。そうすると、よりその場で楽しめる知識も経験も吸収できる。そんなことをふと思ったのでした。
ブログに写真とともにつるとんたんを詳報しています。お店の雰囲気など、ぜひブログでも見てみてください。
(voicy 2022年10月1日配信)
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