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映画館に「鬼滅の刃」を観に行った話

流行っているからと、アニメ「鬼滅の刃」を観ていた僕は、平日休みの日に映画「鬼滅の刃」を観に行くことにした。
アニメの感想としては「面白っかった」だ。
ただ世間では「キメハラ」と言われるハラスメントがあるとのことで、もしかしたら僕の「面白っかった」と言う感想もこの「キメハラ」によってねじ曲げられた感想かもしれない。そんな好きか、好きじゃないかよく分からないまま映画を観に行くことにした。

映画館で映画を観るのは久しぶりだった。
近頃じゃ映画を観るのに1900円も必要なことに先ず驚いた、そして「1900円も払ってつまらなかったらどうしよう」と考えてしまった僕は、本当につまらない男だと思った。

劇場に入ってみると下は7歳くらいの子から、上は70代位のお客さんが居て安心した。平日の昼間に30歳男性が一人でこの空間に居てもいいんだと思わせてくれたからだ。
一安心したところで席に座る。昔からこの映画が始まる前の感じが好きだ
30歳になってもこの「ワクワク」する感じは消えていなかっと事に安心した。それと同時に「人として成長してないのでは?」という疑問も脳裏をよぎったが、ここは忘れちゃいけない所だと思ったので、その不安は放っておく事にした。

結果から言うと「想像より感動した」だ。
かなり早いテンポで進み、ボス的な鬼も早々に倒してしまったので僕は焦っていた。「これで1900円は高い」そう思ったのも束の間、ラスボス的な鬼が出て来て、煉獄さんとの死闘を繰り広げる。
鬼滅隊は夜戦ってるんだ」的な台詞の所で泣きそうになった。
もう映画に夢中だった。周りからは鼻をすする音が聞こえる。同じ映画を観て同じように感動する。こんな体験は家で映画を観ている時にはできない。劇場内は謎の一体感に包まれて少し不思議な感じになった。

上映後、小さい女の子が泣きながら帰っていた。それを見てまた泣きそうになる自分が居た。あんな歳の離れた子と同じように感動出来たことが嬉しかった。
人と感動を分かち合える経験は貴重だ、ありがとう鬼滅の刃、ありがとうあの時一緒に映画を観てくれた人たち。
僕は「キメハラ」に屈して感動した訳じゃないことを確信して劇場を後にした。

何か美味しいものでも食べます。