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うどんとラーメンと結婚についての話

僕はうどんが好きだ。
二日に一回は必ずうどんを食べる生活をもう三年位続けている。
きっかけは仕事を辞めた事だった。
社会人になり、毎日お弁当を買ってそれを食べると言う生活を続けて来たのだが、無職のくせに500円近くもする弁当を食べている自分に腹が立ち、うどんを二日に一度食べる生活を始めた。それが今でも続いている。

自炊と言っていいのか分からない位僕のうどんは簡単に作れる。
ケトルでお湯を沸かし、その間に電子レンジで冷凍のうどんを解凍する(この間にテレビやコタツをつけているとブレーカーが落ちるので注意が必要だ)。
お湯が沸いたらうどんのスープをお湯で溶かし、解凍したうどんと卵、とろろ昆布、乾燥わかめを加えるだけだ。あとは冷凍の焼きおにぎりと納豆とめかぶを食べる。
このうどん生活が続いているのは、調理の簡単さがあってのことだろう。

うどん生活の話をするとよく聞かれるのは「一番好きな麺類は何?」だ。
僕は「ラーメンが一番好き」と答える。「じゃあうどんじゃなくてラーメンを食べればいい」とよく言われる。この質問に僕は「うどんとラーメンの関係は結婚と恋愛みたいなもの」と答えるようにしている。

確かに僕はラーメンが好きだ。東京の有名店に食べに行くぐらい好きだ(僕は九州に住んでいるのでなかなか大変だった)。この「好き」に嘘はない
ただ「ラーメンを二日に一回食べれるか?」と聞かれたら。
僕は「出来ない」と答えるだろう。
美味しいと思うのはラーメンだが、飽きずに食べ続けられるのはうどんなのだ(もちろんうどんも美味しいと思っている)。

この関係性を伝えるのにぴったりだと思ったのが「うどんとラーメンの関係は結婚と恋愛みたいなもの」なのだ。
強く心惹かれるのはラーメンだけど、二日に一回食べるのはキツい。
うどんは「すごく美味しい!」ってことはないが、続けて食べても苦にならない。そんな関係だ。

僕はまだ結婚した事がないので、この話にそんなに重みというか、信憑性がない様に思える。あと結婚するならラーメンみたいに心惹かれる女性と結婚したい
そしたらこの「うどんとラーメンの関係は結婚と恋愛みたいなもの」説は破綻してしまう。
「ラーメンみたいな女性が、うどんみたいな女性に変わる」のか。
「僕が毎日ラーメンを食べ続けられる男になる」かしか道は無いように思える。
どちらかが変わらないといけない様に思える。「この変化の過程で相手の事を嫌いになったりしないのだろうか?」と不意に考えたりもする。
先ほども書いたが、僕はまだ結婚していない(出来るかも分からない)。
なので今の僕にはこの問題の答えが分からない。でもいつか分かったらいいな。
そしたらその女性にこの話をしたい。心から笑ってくれる人だと幸せだろうな

何か美味しいものでも食べます。