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自分を見失いそうになったら、「自分自身の客観視」を意識しよう

こんばんは、tomoyaです。

今回は「自分自身を客観視する」というテーマに焦点を置いて、お話していきたいと思います。

「客観視」もしくは「客観的」という言葉ですが、普段生活をしているとよく耳にする言葉ですよね。

例えば、以下のような会話もよくあったりします。

もう少し、物事を客観的に考えて行動して!
この企画だけど、客観的に見てあなたはどう思う?

このように日頃から使っている言葉ですが、具体的な定義まで深く考える機会は少ないのではないでしょうか?

Wikipediaによれば、以下の言葉で定義されています。

客観性(きゃっかんせい、英語: Objectivity)は哲学的概念であり、知覚または感情または想像に起因する個人的主観から独立して真であることを指す。命題はその真理条件が直観的主観に起因するバイアスなしに満たされたときに客観的真理を持つとみなされる。科学的客観性(英語版)はえこひいきや外部からの影響なしに判断できる能力を指し、時には中立性(英語版)の同義語として使われる。

ん〜、難しいですね。笑

ザックリ要約するとすれば、「中立的に物事を考える」「感情面から切り離された状態で考える」といったニュアンスでしょうか。

この客観的に考える(いわゆる、客観視する)という行為は、日頃の仕事で物事を論理的に判断したり、公平に人を評価したりするなどの場面で大いに役に立つスキルであることが知られています。

客観視は、自分以外のある対象物(あるいは対象の人間)に対して使っていることが多いイメージがありますが、一方で、自分自身を客観視する習慣を意識的に取り入れている人は比較的少ないのではないでしょうか?

このスキルを適用した状況を具体的なシーンから表現するのであれば、「第三者の視点から、一歩引いた状態で自分以外の人の会話を傍観して、中立的な意見を考える」という感覚に似ています。

もしかすると、自分自身を客観視するというのは、「客」というキーワードからもある程度推測ができるように、本質的に矛盾している行為なのかもしれません。

しかし結論からお話すると、自分自身を客観視することで、周りの行動や誘惑に振り回されずに、自分の意志で物事を進めることができます。

世間では、「メタ認知」と呼ばれていたりもしますね。

このメタ認知の習慣付けにより、「僕はこう思う」「周りからはこう思われているのかな...」といった感情面の思考(主観的思考)からある程度切り離された状態で物事を考えることができ、常に冷静な視点で行動していくことが可能になります。

感情から生まれるあらゆる主観的思考の中でも特に注目されやすいのが、「他人との比較(能力・経済力・生まれた環境等の違い)から生じる負の感情に影響された思考」です。

周りの状況・環境での自分自身の立ち位置(ポジション)を常に意識・確認しながら、つい一喜一憂してしまうのが人間という生き物です。

この事実ばかりはどうしようもないのですが、他人と比較しても何も変わりません。

無意識のうちに他人と比較する癖をつけてしまうと、どんどん自分自身を見失ってしまうことになりかねません。

このような感情の起伏から生まれる負の思考を切り離す手段として、メタ認知があるわけです。

感情面の主観的な思考を切り離すという習慣を無意識のうちに継続できるようになると、「人は人、自分は自分」という考えを持つことができるようになり、結果的に他人と比較して、「自分は周りよりも劣っているんだ...」と考えることも少なくなります。

しかし、これまで自分以外の対象に向けて思考を向けていたのを、突如自分自身に向けるように切り替えるのは、なかなか難しいかと思います。(僕も、現在意識的に取り入れられるように特訓中です。)

ただ客観視の説明だけをしてもよく分からないかと思うので、もう少し具体的なイメージを持ってもらうために、日頃の生活であり得そうなケースを1つ挙げてみます。

例えば、日頃の仕事でなかなか成果を挙げられずに憂鬱な気分になっている自分を思い浮かべてみてください。

このとき、多くの人はこのように考えるかもしれません。

あぁ、自分はなんでこんなこともできないんだ...
早くこの問題を解決しないと、納期に遅れてしまう...
もしかしたら、この仕事向いてないのかもなぁ...

こうした考えを持ってしまうと、周りの人にとっても難しい課題なのかもしれないのに無意味に劣等感を持ってしまったり、納期までまだまだ時間があるのに、今すぐ解決しないといけないような感覚に陥ってしまう可能性もあります。

このような状況に陥ったときこそが、客観視(メタ認知)の活躍のときです。

ここで客観視を使うとすれば、「無限に涌いてくる感情的な思考に対して、もう一人の自分が中立的な視点で1つ1つラベル付けをしていく」といったイメージでしょうか。

上記で考えたようなケースに対して客観視を適用させる場合、以下のような思考になります。

「あぁ、自分はなんでこんなこともできないんだ...」という劣等感から生まれる負の感情を、この人(自分)は持っているんだな〜。この劣等感ってどこから生まれてくるんだろう?
「早くこの問題を解決しないと、納期に遅れてしまう...」という焦りの感情をこの人(自分)は持っているんだな〜。この感情があるから、納期がすぐそこまで迫っているように感じているのか〜。

先程の主観的思考のケースと比べてみるといかがでしょうか?

客観視をすることで負の感情が全くなくなるわけではないですが、少なくとも、次の行動に繋がる客観的・中立的な思考を巡らせていることで、物事を冷静に判断できているように見えるかと思います。

このように、自分自身を客観視するメタ認知というスキルは、自分以外に対して合理的な判断をする上で役に立つだけでなく、自分自身にも適用することで、無限に涌いてくる感情の荒波にのみこまれるリスクも減らせます。

この意識を持ち始めた初期の段階では、これまでの思考パターンが優位になっているため、どうしても負の感情に押し流されてしまうことの方が多いかと思いますが、ぜひ少しずつ意識的に継続して取り入れてみてください。

慣れていくうちに、どんどん余裕のある自分になっていくはずです!(現在実践中の僕はそう信じています!)

それではまた!




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