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みんなはどうしているの? 精神疾患という病との向き合い方

前回投稿で発達障害について触れてみましたが、もう少し掘り下げて、心の病ともいわれている精神疾患(精神障害)についても触れていこうと思います。

心に関する疾病を色々調べていくと、まずその種類が多さにビックリします。ものスゴく複雑で分かりにくい!

病気と向き合わなければならない患者さんは勿論ですが、その患者さんを診なければならない、お医者さんもほんと大変だなと思います。

発達障害と精神疾患の違いは?

発達障害と精神疾患の違いなのですが、要約すると

・発達障害は先天性
・精神疾患は後天性

という位置付けで考えられています。

精神疾患の主だったものとして、

・うつ病は主に中年期
・統合失調症は青年期
・パニック障害等の不安障害は比較的若年期

に発症されやすいと言われています。

逆に発達障害は、脳の病気ゆえに幼少期に現れて、特徴が障害に渡って継続されるそうです。

発達障害と精神疾患は心の病と一括りされがちですが、なるほど外からはなかなか理解されにくい病気だなと改めて感じました。

精神疾患の主な種類

◆うつ病

食欲低下、不眠症、気力・思考力・決断力低下、悲観的思考、自殺願望などの症状

◆双極性障害

うつ病と症状は似ているが、気分の落ち込みだけでなく、気分や高揚する躁状態が続く

◆統合失調症

妄想・幻覚を訴えたり、不自然な行動や態度。
感情が麻痺して、他者との意志疎通が困難。自発性や意欲が低下する

◆不安症

不安症はパニック症状や特定の恐怖症、社交不安症など

パニック症状は、突然恐怖、不安感に襲われて、動悸・発汗・息苦しさ・吐き気・目眩などを伴う

最近、個人的に触れる機会が多い精神疾患の一つに、パーソナリティ障害という病があります。

この疾患は、更に10種類に細かく分類分けできるのですが、その中でも主だったものをピックアップしてみました。

●妄想性パーソナリティ障害

プライドが高く、相手を力で支配しようとする。
パートナーの浮気を疑って束縛しようとしたり、好意を寄せていた相手から、思うような反応が得られないと、逆恨み行動を取る

(対処方法)
こちらが戦う意志がないことを示し、否定的な言葉は決して使わない。程良い距離を保ち、フラットな態度で、相手の話をよく聞くようにします。問題を一人で抱え込まず、家族や組織で対応することも重要です。

●自己愛パーソナリティ障害

常に賞賛されることを求め、非難されると激怒する。人と接する時は、尊大で傲慢な態度を取り、自慢話ばかりする

(対処方法)
指摘や批判されると、怒りのスイッチが入り、徹底的に逆襲してくることがあるので、無意味な自慢話は聞き流すことが大事。反省とは無縁のタイプ。こちらができる事とできない事を正解に伝えて、巻き込まれないようにするのが重要です。

●強迫性パーソナリティ障害

完璧主義で些細なことにもこだわり、周囲にも押し付けて支配しようとします。家族や職場でも、自分方針を貫き、従わないと攻撃的になる。「頑固者」と呼ばれることもある。

(対処方法)
本人の意志を尊重して、仕事の場合は役割分担を明確にすることが大切。「~しなければならない」という視点を変えるような柔軟発想の提案も有効。否定的な言葉は控えましょう。

自分では意外と分かりにくいパーソナリティ障害、案外周りの人の方が先に気付くことが多いと思います。自身の体験から、障害を持った相手の暴走に巻き込まれて自分が疲弊してしまう前に、まずは適度な距離を常に保つことが何より重要だと考えています。

精神疾患にかかった身として

発達障害も精神疾患も様々な要因で重なり合うことがあるのは、これまでに出会った人を通しながら考えてみると、何となく想像できるところがあります。

本人が苦しむ場合もあれば、周辺が振り回されて苦しむ事があるという、なかなか根が深い病気だなと思います。

ちなみに私も、過去にうつ病を患った時期がありました。

その当時を振り返った記事↓

一つだけの精神疾患でも十分キツいのに、ここに発達障害などの同時併発が加わるのは、正に想像し難い世界だと思います。

心の病にかかって、通院したとしてもなかなか治らなかったり、周囲の人にあれこれ言及されたりと、思い通りにならないことばかりでしょう。

それでも、病の寛解を信じて、例え後ろに下がる日があったとしても、最終的にはゆっくり一歩ずつ前へ足を進めることで、道は少しずつ開かれるのです。

現代社会は、ストレス社会とも言われています。今日が元気だとしても、明日も元気だという保証はどこにもないのです。

心の病気は、全ての人の隣に存在しているもの。
一人でも多くの人が障害や心の病気を理解して、今より少しでも優しい社会が実現していく事を願っています。

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