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ギバーの精神は やがて幸福感の向上につながる

お久しぶりの投稿です。

本業において約1ヶ月間、リーダーとして携わっていた大規模プロジェクトがようやく完了しました。


今回のプロジェクトにおいて、関わった人たちの行動や本質などを、以前読んだ本に記載してあった理論と照らし合わせながら文章にまとめてみようと思います。


忙しい時ほど その人の本質や地が表れてくる


 
こちらの本によると、人は思考や行動によって
・「ギバー(与える人)」
・「テイカー(受け取る人)」
・「マッチャー(バランスを取る人)」

という三種類に分類できると書いてありました。

世の中は基本ギブ&テイクで成り立っているのですが、厳密に言うと人は常にギバーという訳ではありませんし、四六時中テイカーでもありません。

時に相手からの施しにお返しするマッチャー、時には他者を気遣うギバーになったりしながら、私たちは毎日の生活を過ごしているのです。


ただ相手の本質がギバーなのかテイカー寄りなのかは、行動原理や思考傾向を読み解くことによっておおよそ予想がつきそうな人も、世の中には多いと考えてます。


ちなみにこちらのフレーズが相手の本質を知る上で、一番しっくり来る表現ではないでしょうか。

自分にまったく利益をもたらさない人間をどう扱うかで、その人がどんな人間かがはっきりわかる


ちなみにギバーとは?

ギバーは「他者志向性」を持っている。他者志向性とは、例えばチームで仕事をするときに、自分の取り分を心配するのではなく、みんなの幸せのために高い成果を出す、そこに目的を設定するということだ

一方テイカーの視点だと

テイカーの頭のなかは「自分の評価」でいつもいっぱいになっている。自分の評価をなるべく楽をして上げることしか考えていないからだ。「どの人間と仲良くすればおいしい話があるのか」などと、ひたすら自分のことにしか目が行っていない

今回仕事で痛烈に実感したことは、人は忙しくなる時ほど、ギバーやテイカーとしての思考や行動が表面に出やすいのです。

これは心に余裕が無くなりやすい為に、内に秘めた本音が表に出てきやすいからと考えています。


例えば何かの作業を行う際に

・自分の労働量(努力)をやたら他者にアピールする人(テイカー)

・自分が常にチームの中心にいないと納得できない人(テイカー)

・しんどそうな仕事を敢えて避けようとする人(テイカー)

・上司の意見と異なっていても、率直に意見をぶつけて仕事の効率化を進める人(ギバー)


上記はほんの一例ですが、忙しい時やイレギュラーな仕事ほど、自分の取り分やポイント稼ぎに躍起になるテイカーさんの行動が目につきやすかったです。

基本チームで仕事をする場合、テイカーは特にワンマンプレイに走りやすい傾向がある気がしています。
(他のメンバーを出し抜きたいから!?)


ギバーはしんどいけれど 幸福感は高まる


今回の仕事を進める上で最も重要視したのは、チームの機動力やパフォーマンスを高めることでした。

その為に必要なアイデアや道具を揃えるべく何人かの人に相談したり、仕事の効率化を図るべく資格講習に行ったりと、色々行動しました。

 実際の仕事は当初の想定よりもずっとスムーズに事が運び、最短期間でプロジェクトを遂行することができたのです。

さらに今回のプロジェクトの大成功によって給与臨時査定のアップも得て、メンバーの達成感や連帯感が本当に素晴らしいものとなりました。


振り返ってみると、まずは自ら率先して地道な努力をすることで、周りの人からもリーダーとして心底認めてもらえようになる。

そうすることでメンバーからの信頼も高まって、チームとしてのパフォーマンスがより発揮され、結果的に大きなリターンを得ることができる。

ギバーとは一見すると損しているように見えるけれど、最終的にはテイカーを大きく上回る報酬や達成感が得られることをしみじみ感じさせてくれた、今回のプロジェクトでした。


つまるところ、ギバーとは?テイカーとは?


ギバーが勝つと、みんなやんやと声援を送り、非難することなどない。その成功が、周囲の人々の成功を増幅させるからだ。

テイカーが勝つ場合には、たいてい他の誰かが負ける。成功したテイカーは妬まれやすく、何とかしてその鼻をへし折ってやろうと周囲から思われるという

テイカーはWIN-LOSEという弱肉強食の論理ですが、正にギバーはWIN-WIN、お互いが笑顔なれる世界です。

今回のプロジェクトで同僚たちもリアルに給与査定がアップしたので、彼らから感謝の言葉を頂けました。

互いの存在をリスペクトでき成長もできる状況とは、自身の幸福感や自己肯定感の向上に繋がります。そんな実感ができたこの1ヶ月のお仕事でした。

しんどい状況の裏側には、大いになる学びがあるのです。

 
ここまでご愛読、ありがとうございました。


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