保健室のわたし

養護教諭(保健室の先生)として公立学校に勤めています。2児子育て中。初級教育カウンセラ…

保健室のわたし

養護教諭(保健室の先生)として公立学校に勤めています。2児子育て中。初級教育カウンセラー。免許状は、専修。中学校(保健)と高等学校(保健)も。

最近の記事

屋外ではマスク着用は求めない!通知に心から喜べない理由

もっと先に緩和するものがあるんじゃないのか? 政府から、屋外でのマスク着用について新見解がでました。(2022.5.20) 実はマスク着用時の熱中症については、2020年の夏にも心配の声が上がり、政府からの見解が出されていました。 そのときには ・屋外で ・人と2m以上距離を取って 居る場合には、熱中症予防のためにマスクを外して水分補給や深呼吸をしましょうという内容。 今回の見解は、「屋外では人と十分な距離がとれなくても、会話が少なければマスクは不要(意訳)」と述べている

    • 学校は「コロナ感染ゼロ」を目指すべきではない

      よく聞きませんか…むしろ言ってしまっていませんか? 「本校からコロナにかかる人を出さないためにも、みんながしっかりと予防対策をすることが大切です」「コロナにかかった人がでるとまた休校になってしまいます。そうならないように、一人一人が気をつけてくださいね」「誰か一人でもコロナにかかったら部活停止だからな!しっかり手洗いしろよ!」これらの発言の意図は、「みんなで予防対策をとろう!」という呼びかけです。 それ自体は大切なことですし、責任ある立場の先生方には、ぜひ呼びかけや指導に

      • 学校に300万円が来たぞ!(来るぞ!)

        先週、各学校にお達しが来ました。 「200万円から400万円、各校で使えるよ!来週までに何を買いたいか要望をだしてね!」と。 どういうこと?話は3月までさかのぼります。 国会で、令和2年度の予算は3月27日に成立しましたが、その後の新型コロナウイルス感染症の感染拡大などをうけて、補正予算が組まれています。 また、様々なことが予算化されています。例えば、子ども一人一人へのタブレット端末整備を1951億円で加速させる、感染症対策のための購入支援として137億円、修学旅行の延

        • 学校はコロナだけ警戒していればいいのか②「健康診断は・・・」

          養護教諭の仕事も前回、色々な教育活動が「感染症対策」の名のもとに、さしたるエビデンスも無く制約されていることを書きました。 子どもたちの心身の健全な発育発達をあずかる、私たち養護教諭の仕事も、様々な制限のもとに行われています。 まず、6月現在、学校医による健康診断が実施できていません。本来、健康診断は、学校保健安全法の施行規則に「6月30日までに実施するように」と明記されています。それを受けて養護教諭は、新年度の盛りだくさんに忙しい日課の中、針の穴に糸を通すようにして健康

        屋外ではマスク着用は求めない!通知に心から喜べない理由

          学校はコロナだけ警戒していればいいのか①

          心配なんです。危惧しています。新型コロナウイルス感染症の学校での流行を、ではありません。 新型コロナウイルス感染症のことばっかり警戒している、「お上」のことをです。 (お上・・・には、文部科学省も教育庁も自治体教育委員会も管理職をも含めて表現しています。現場の一兵卒からみた目の上のたん瘤的なニュアンスをお察しください) もちろん大変な感染症、ワクチンも特効薬もないとくれば、学校で感染拡大が起こらないようにと対策を講じるのは分かります。でもバランスを欠いてやしないか?と思

          学校はコロナだけ警戒していればいいのか①