学校に300万円が来たぞ!(来るぞ!)
先週、各学校にお達しが来ました。
「200万円から400万円、各校で使えるよ!来週までに何を買いたいか要望をだしてね!」と。
どういうこと?
話は3月までさかのぼります。
国会で、令和2年度の予算は3月27日に成立しましたが、その後の新型コロナウイルス感染症の感染拡大などをうけて、補正予算が組まれています。
また、様々なことが予算化されています。例えば、子ども一人一人へのタブレット端末整備を1951億円で加速させる、感染症対策のための購入支援として137億円、修学旅行の延期や中止にかかる支援として6億円などなど・・・。
そして、5月27日に文科省関連「学校の段階的再開に伴う児童生徒等の学びの保障」としての予算が761億円と、1次補正予算から大幅な増額と可決させました。
それを受けて先週、各学校にお達しが来ました。
「200万円から400万円、各校で使えるよ!来週までに何を買いたいか要望をだしてね!」と。(冒頭)
国会でそんな動きがあるらしいという噂は聞いていたのですが、こんなに短い期日で要望案を出させられるとは思っておらず、管理職と事務職員と養護教諭は大わらわでございました。
本校の規模では、上限額は300万円。
ただし、無計画になんでも買っていいわけではありません。本自治体では2つの区分に分けて、理由付けをして申請することとなっていました。
「感染症対策等支援」と「学習保障支援」
「感染症対策等支援」では、消毒用品(消毒液、グローブ、ペーパータオル、手洗い石けんなど)や検温用品(体温計、サーモグラフィ、非接触表面温度計など)、保健用品(シーツ、ついたて、ペダル式汚物缶など)、大掛かりなものだと手洗い場の増設工事等が該当します。
「学習保障支援」はもっと幅が広く、電話の増設や大型モニター、家庭学習支援の教材などなど、理由付けをすれば様々なものが該当しそうです。
300万円という額は本当に絶妙
当初は「使い切れるかな・・・」と思うくらいのなのですが、欲しい物を具体的に考え始めて各教室に備品を揃えて・・・となると、微妙に少ない金額です。
それでも教育にはほんっとうにお金を使ってくれない日本政府が、ここまで全国の学校に予算をつけてくれたことは有り難いことだと思っています。
一方ではバラマキではないか、という批判も巻き起こっているようです。
しかし、学校というのは施設の新旧も子どもの実態も一校一校大きく異なるものです。「一律に何か」というお金の使い方では、「いや、うちは要らないんですけど」ということも起こりかねず、結局無駄遣いに終わってしまうのではないかなというのが私感です。
バタバタの中、ようやく本校の要望書が完成し、提出を済ませて一息ついているところです。感染症対策は、ほとんど養護教諭の要望を通していただき有り難い限りです。
ざっくりとしか書けませんが、本校での感染症対策関連の要望は概ね以下の通りです。
・大型スチーム加湿器×学級数(冬場の乾燥下で、ウイルスが蔓延するのを防ぐため)
・乾燥機(リネン、タオル類の洗濯が間に合わないため)
・ついたて×2(保健室内を2つに仕切り、体調不良者とけが人が交錯しないようにするため)
・アルコール系消毒液×たくさん
・界面活性剤系消毒液×たくさん
・ペーパータオル×たくさん
・使い捨てニトリル手袋×たくさん
事務の先生「私たち、なんだか急に宝くじが当たった人みたいよね・・・こうやってすっからかんになるんだわ」
わたし「欲望は果てしないですね、足るを知るをモットーに生きてきたのに・・・」
となんだか悟ったようなことを言い合っていました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?