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屋外ではマスク着用は求めない!通知に心から喜べない理由


 
もっと先に緩和するものがあるんじゃないのか?
政府から、屋外でのマスク着用について新見解がでました。(2022.5.20)
実はマスク着用時の熱中症については、2020年の夏にも心配の声が上がり、政府からの見解が出されていました。
そのときには
・屋外で
・人と2m以上距離を取って
居る場合には、熱中症予防のためにマスクを外して水分補給や深呼吸をしましょうという内容。
今回の見解は、「屋外では人と十分な距離がとれなくても、会話が少なければマスクは不要(意訳)」と述べている点で、2020年とは緩和が進んだということがわかります。
 
朗報ですか?
学校では、今まで基本的にはマスクをさせることが推奨されていました。
水分補給や給食、音楽のリコーダーなど、どうしても外す必要がある場面では、しっかり距離をとらせて黙って行わせると。
さて、今回の政府見解は、保護者の方や先生方にとって朗報でしょうか?
 
先に濃厚接触者の判定を緩和してほしかった
今学校では、マスクを外させた場面や、その際に誰と誰が近くにいたかを記録しています。正直、とても面倒です。そんなこと記録しておく暇があるなら、子どものことをもっと見ていたい。
でも必要なんです。だって、感染者が出た場合に、学校は濃厚接触者の特定をしないといけないから。
(濃厚接触者の特定は、もともとは保健所が担っていましたが、第6波で業務が大変だった時期に、教職員が濃厚接触者に当たる児童生徒をピックアップにすることになりました)
濃厚接触者の定義は様々ありますが、学校で問題になるのは
「マスクなどをつけずに感染者に手で触れたり、お互いに手を伸ばしたら届く距離で15分以上接触したりした場合」。
振り返る期間は概ね発症前2日を目安にするのが一般的なようです。
これからマスクを外して登下校をしたり、体育をしたりする。
マスクが外せる日が来たことは、単純にうれしいです。子どもたちにお互いの顔を見あって学校生活を送ってほしいと常々思っていました。
でも、心から喜べないのは、ひとたび感染者でてしまったら、濃厚接触者の判定の範囲が広がり、またその特定が大変なることが容易に想像できるからです。
 
保護者にも不利益が生じないか
濃厚接触者になった場合には、短くて5日間程度出席停止になってしまいます。低学年のお子さんだった場合には、保護者は仕事を休んで対応してくださっています。
今まではマスクをほとんどの時間着用していたので、一人感染者が出ても濃厚接触者なしで、学級閉鎖などは最小限に抑えられていた側面があります。
これからはきっとそうはいかないでしょう。
ずっと無言で登下校、ずっと無言で体育(そもそも呼気が上がるから会話の有無関係なく飛沫はありますよね?)なんでできないですもん。
一クラス全滅ってこともあり得ますよね。
 
濃厚接触者ってもんをやめてくれないか
子どもにおいては症状ベースでいいと思うんです。
症状のない人まで探し出して検査して陽性でしたって・・・。
ワクチンも3回目接種者が50%超えましたよね、もういいですよ、濃厚接触者の特定!
やめましょう!
と地方の保健室から嘆いているのでした。

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