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33℃の真夏のシベリア

ヨーロッパには梅雨がないから、夏は6月からというイメージだ。ブリヤートも6月にはいってからは随分暑くなってきていた。ただ最近はなんとなく梅雨のように曇天が多かったが、今日はよく晴れた。

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気温はなんと33℃まであがった。

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信じられないほどの暑さだった。つい数か月前まで-33℃だったのに。60℃も気温が違うなんて恐ろしい。

しかし湿度は19%

かなりカラっとしているから日影に入ると涼しいが、日向にいると頭がくらくらしてくる。日本よりも緯度が高いからか、太陽の光がずっと眩しく感じる。サングラスをせずに歩いていると頭が痛くなってしまう。ドイツを思い出す暑さだ。

先週はダウンを着ていたが、今日は半袖短パンにサンダルだ。一気にバカンス気分になる。そして今年暑い日に劇場で練習。1週間に一度のイベントだ。

しかし室内はまるで暑くなかった。夜中から朝にかけてはかなり気温がさがるため、鉄筋コンクリートはかなり冷え込んでいる。マンションの廊下もクーラーが入っているかと思うくらいに保冷されている。

劇場に向かう道もだいぶ茂ってきた。

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あまりにも暑いからオーストリアのゲッサーというビールを飲んだ。このビール、ドイツでは全く見たことがなかったが世界中に輸出されているのだそうだ。ロシアで製造しているのだろう、かなり安い。ロシア産のまずいビールと同じ値段でドイツビールのようなクオリティのビールが飲めるのはうれしい。ちなみに安売りしていると50ルーブル(75円ほど)だ。牛乳と同じくらいの値段。

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気温がどこまで上がるのか恐ろしい。日本よりも暑くなるとは。たんぽぽが咲きポプラが舞うシベリアは33℃だ。なんとエクストリームな気候なんだろう。

しかしもし春夏も暖かくならないような土地だったら草木も育たないだろうし人もが住むこともないのだろうな。ブリヤートは4月から10月は普通の気候だから、冬の寒さが異常なだけでなんとか生きていける土地なのだろう。

ちなみにさっき手を洗おうとしたら温水がでなかった。ブリヤートには年に何度か冷水しかでなくなる日があるのだが、そういえば先月に6/15,16も断水すると書いてあった気がする。なんということだ。今年一番暑くて劇場で何時間も練習してきた日にシャワーが浴びられないとは。

逆に冷水シャワーを浴びなければならない日が暑くてよかった、と思うしかない。

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