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どんなものでもメディアになり得る話

はい、高岸です。

昨日のnoteは、あえてTwitterなどで拡散していないにも関わらず読んでいただき、またいいねもいただけて本当にありがとうございます!

アウトプットしたものに対してなんらかのリアクションがあるのは本当に嬉しいことで、またこうしてnoteを書く原動力にもなっているのでお気軽にリアクションもらえればありがたいです!

今日は国立新美術館で開催されている佐藤可士和展に行ってきたので、アウトプットしたいと思います。

佐藤可士和がどんなすごい人なのかは詳しく知らない

今年の2月頃に美容院に行った時、たまたま置いてあった雑誌に掲載されていたのがこの佐藤可士和展でした。

パラパラと雑誌をめくっていくと、なんだか知ったようなロゴが展示されているみたいだったので、興味を持ち、いつかは行ってみたいと思っていました。

佐藤可士和さんについて、私は正直あまり詳しくありませんが、日本を代表するようなクリエイティブディレクターということは、過去に読んだ整理術や打ち合わせの本で認識できたくらいです。

あとはセブンイレブンやユニクロのデザインに関わるお仕事をされている方、という認識しかできていませんでした。

そんな状態でしたが、作品に非常に興味があったので、申し訳ないと思いつつも観てきました。

現地では音声ガイドのサービスが無料でかつ自分のスマホで聞くことができたので、イヤフォンを耳につけてガイドを流しながら見て回りました。

「こどもといっしょにどこいこう」というキラーフレーズ

まず目についたのはHONDAステップワゴンの作品です。

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私も小さい頃に乗っていた車ですし、当時のテレビCMを今でも覚えています。

約25年も前のTVCMが今でも覚えているというのは、やはり印象的な音楽、映像と「こどもといっしょにどこいこう」のキャッチフレーズが優れている証拠なのだと感じました。

街もメディアにしてしまう戦略

次に出てきたのはあのSMAPの作品。

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看板のデザインもジュースもよく覚えているものでした。

この時の音声ガイドがまさに衝撃の内容でした。

佐藤可士和:その頃携帯電話が普及し、待ち合わせの時間や場所を決めることもなく、なんとなく渋谷に集まって、携帯で連絡を取り合い、会うようになりました。街はコミュニケーションの重要な舞台になってきたのです。それまでメディアはマスメディア中心でしたが、若い人の行動様式やメディアに対する意識の変化を強く感じていたので、思い切って街をメディアにする戦略を思いつきました。

街をメディアにしてしまうという発想はなるほどなーの一言でした。

今でこそインスタ映えやSNSの拡散を狙って、街の中に名所を作るようなプロモーションはありふれていますが、SNSの概念がなかった当時にこの発想ができるのは本当に感心するだけでした。

ロゴを二つ並べるという奇策

そしてやっぱりユニクロですよね。

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ワールドワイドなブランディングを行うときに日本発であることをユニクロCEOの柳井さんは要望したために、カタカナを使い、また海外の方でも読めるようにアルファベットのロゴを並列させた、というのも衝撃でした。

メディアはメッセージを伝える手段

本当にまだまだ紹介したい作品が多く飾られていたんですが、長くなってしまうので、ここで結論を述べたいと思います。

佐藤可士和さんは依頼主のブランディングをデザインという手法でお手伝いされており、そのデザインには依頼主の思い、メッセージがこもっています。

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メッセージを伝えるものをメディアと呼び、パッとイメージするのはテレビや雑誌、ネットなどのマスメディアじゃないでしょうか。

ただ、佐藤可士和さんはロゴであったり、ジュースのパッケージだったり、なんなら街だったりをメディアにすることで、メッセージや世界観を発信、表現していました。

メッセージを伝える手段であるメディアは、どんなものでもその役割を担えるんだと理解できました。

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逆説的に、どんなものもメッセージを発信してしまい、受け手にプラスやマイナスの印象を与えるということは、まさに神は細部に宿るではないですが、本当に伝えたいことだけに注力するのではなく、全てにおいてこだわる必要があるということも認識できたいい機会でした。




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