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書評『他者と働く~わかりあえなさから始まる組織論~』
こんにちは!トモためです。
今回紹介する本は宇田川 元一さんの『他者と働く~わかりあえなさから始まる組織論~』です。
この本は2020年のHRアワード部門の書籍で最優秀賞を受賞した本でもあります。
私がこの本を手に取った理由は、まさに今働き方について問題解決をする実行委員に選ばれたからです(笑)
働き方に関して、素人だったので、どのように解決策を考えたらいいか、そもそも組織論を考えていく上で何を大切にしたらいいのか?
そのヒントとして手に取りました。
読んでみて思ったのは、いろいろ絡みついた複雑なことを1つ1つ解していくしかないのかなと。
本質的に書かれてあったのは、いかに相手の気持ちに立って考えていくかということでした。
この言葉だけ聞くと、凄く当たり前のことを言っているなと思ったのですが、この考え方は非常に奥が深いです。
その人が今何に悩んでいて、どういう人間関係の中で育ち、どのようなプレッシャーを抱えていて、どのように部署を持っていこうと考えているのか?それらを観察しながら、対話をして理解していく作業が大切なんだなと思いました。
このくらいのレベルでしないと会社の人間関係は劇的には良くならないのか?と思うと、問題の複雑さに圧倒されている自分がいました。
世間で言っているような、働き方改革と立っている場所が違うし、レベルも違うと感じました。
結局のところ、自分の働きやすさ、働き甲斐を考えるときに重要なのは、組織の人とどのようなコミュニケーションを取っていくかに尽きると感じました。
コミュニケーションも単なる雑談程度で終わる関係なのか、キチンと今後の人生のビジョンや仕事の悩みも話せるような関係なのかでも、働き方や働き甲斐も変わってきます。
だからこそ、相手が今何を考えて仕事をしているのか?、今の環境で手が回っていない仕事は何か?、それに対して自分はどのようにアプローチしようと考えているのか?などを提案していくことで、信頼関係を築いていくことも非常に重要だと思います。
管理職の方も提案してきた案を即座に没にするのではなく、当事者意識を持って時間をとって聞く努力をするのも大事です。
この本を読んで、具体的な解決策は書かれていませんでした。
ただ、自分の仕事のやり方や考え方、コミュニケーションの仕方など、
いろんなことを考えるきっかけを与えてくれる一冊です。
組織の奥深さや働き方の問題を考えている人は読んでほしいです。
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