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【書評】『数字まみれ』

 こんにちは!友為です。
今回は『数字まみれ』をご紹介させて頂きます。

運営が終わった「HONZ」のサイトを見て、興味を持ちました。本の紹介文を見て私が普段から思っていることを、これほど丁寧に解説した本は無いなぁと。発売日初日に購入しました。

 普段から私は数字を意識したら、特に仕事は楽しくなくなるなぁと感じていました。実際に営業をやっていた時も数字を達成するかしないかの結果のみで判断するので、やっている過程はどうでも良くなるのです。転勤して直後、入社3年目の私に当時の上司からも「お前を育てる気は無いから、とりあえず稼いできて。」と言われていました。

 その数字にいかに人は影響を受けているか、そして、その数字を意識することで、どれほど人生がつまらなくなるかが書かれています。

特に印象に残っているところは、数字は、客観的では無く、主観的なものであることです。飲食店のレビュー、会社の決算など現在周りに溢れている数字はほとんどが主観的です。飲食店のレビューも自分がどのタイミングでレビューするかにより、変わりますし、会社の決算も勘定項目がどの費用になるかの判断は全て人が判断しています。これらのどこが客観的なのか?と。

数字は分かりやすく、物事の判断をしやすくなるので人は大好きです。ただその数字はあまりにも抽象化し、その過程の一切を省くので、モノトーンになるのです。飲食店のレビューも、その時間を楽しむ過程が重要なのに、レビューを付けることで、その一瞬一瞬の楽しんだ感情全てが省かれ、数字になります。

 私も数字にめちゃめちゃ影響を受けていました。この本を読んで、自分の数字に対して意識が変わり、参考程度で捉えようと思うようになりました。数字は全てでは無く、あくまでも物事の指標としての一部であること。このように捉えることで、人生そのものの過程を楽しむことができるのではないかなぁと思います。

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