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【書評】『働くということ〜能力主義を超えて〜』

 こんにちは!友為です。
今回は『働くということ〜能力主義を超えて〜』をご紹介いたします。

日頃働いていると、「能力」という言葉をよく耳にします。ただ、その「能力」は何を基準に言っているのか明確ではなく、架空のものなのですが、それを信じ込んでいる社会になっているのが、現状です。特に昨今は、個人で働く人も多くなってきたことから、余計にその「能力」が際立つようになりました。

この本ではその「能力」があることを信じ込んている人に、一石を投じています。私も能力は幻想だと思っている立場なので、非常に面白く感じました。

特に印象に残っているのは、能力によって力が発揮されるのではなくて、組合せによって人は力が発揮されるというものです。例えば、野球選手が監督によって、成果が大きく異なることが多々あります。仮に大谷選手が栗山監督に合わなかったら、恐らく今のメジャーの成果は残すことは無かったでしょう。それほど、能力はその人の個性や性格、モチベーション、環境に大きく影響されます。だから、自分が持っている「能力のある人」の定規で、他人を測っては、その人の持っている力が発揮されないことがあります。

そのために重要なのは、他人を観察し、その人が成果を発揮できるように、「自分のモード」を変えることです。「自分のモード」とは、自分のコミュニケーションの取り方や考え方そういったもの全てを指します。

今後私はそのような切り替えをできる人になりたいから、様々な種類の本を読んでいきたいなぁと思います。

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