日本を再発見!心のふるさと・お伊勢参りのススメ
皆さんは、三重県の伊勢神宮を訪れたことがありますか?
親しみをこめて「お伊勢さん」「大神宮さん」などと呼ばれ、古くから「日本人の心のふるさと」とも称される場所。神聖な「パワースポット」としても有名ですね。
「一生に一度はお伊勢参り」どころか、すでに3回は参っている私。今回は、「日本を再発見する」をテーマにお伊勢参りの旅をご紹介します。
1. 伊勢神宮って、どんなところ?
「美し国」と言われる三重県伊勢市にある神社・伊勢神宮。皇室の御祖先であり、日本人の総氏神「天照大御神」をおまつりする全国神社の中心という格式の高い場所です。
内宮と外宮の2つのお宮があり、「お伊勢参りは外宮から」がならわしだそうです。
季節によって変化はあるものの、参拝は朝5時から可能とのこと。私も過去、朝7時代に参拝した経験がありますが、空気が澄んでいてとても気持ち良かったです。個人的にも、参拝客が少ない朝の時間帯がおすすめ!
2. 身も心もリフレッシュできる、特別な森林浴
私が伊勢神宮に行く理由。それは、神宮での参拝・伊勢市内の散策や「おかげ横丁」での食べ歩きなど、観光ももちろん大きな旅の目的ではあるのですが、一番は、ここにしかない自然の中でリフレッシュしたいからなのかもしれません。
伊勢市の約4分の1を占める「神宮の森」。美しく整備された境内と調和した青々と茂る木々の中をとにかく歩く。五十鈴川のそばでマイナスイオンをたっぷり浴びながら澄んだ川の水に触れる。
特別信心深い人間ではないけれど、ここの自然を前にしたら何か目に見えない存在がそこにあるような、不思議な気持ちになります。
目の前にある"To Do List"の山、人間関係での困りごと、将来への不安ーー。慌ただしい日常を送る中、この場所に来るとモヤモヤしていたものがフッと軽くなるのと同時に、とても清々しい気分にさせてくれる。ここはまさに「パワースポット」なのだと来るたびに感じます。
十分に参拝する時間をとって、ぜひ境内をゆっくりお散歩してみてください。神聖で特別な自然の中で身も心もリフレッシュできること間違いなしです!
3. 「神恩感謝」の心がルーツ。食べ歩き&お買い物は「おかげ横丁」で
伊勢神宮内宮門前町の中ほどにある「おかげ横丁」。江戸~明治期にかけての伊勢路の伝統的な建築物が移築・再現されたこの町は、参拝客や観光客で賑わう観光名所のひとつ。ここに住む人たちの暮らしのすべてが「神様のおかげ」だという感謝の気持ちから誕生したそう。
私は春に訪れることが多いですが、周辺の桜が一斉に咲く景色はとても風情があります。お店のいたるところにツバメが巣を作っていて、歩いているとツバメが高速で横切っていくこともしばしば。
町の人達に見守られながら子育てにいそしんでいる様子を見て、たくさんの観光客がほほえましそうに眺めていました。
たくさんのお店が軒を連ねるこの一帯では、伊勢名物をとことん楽しめます。伊勢えび、伊勢うどん、松坂牛、手こね寿司、赤福餅…。「美し国」という呼び名もあるこの土地の名物グルメが集結しているのは、観光客としてもありがたいですね!
江戸時代にタイムスリップしたかのような町内を散策しているだけでもなんだかワクワク。お土産屋さんも充実しているので、お買い物も満喫できます。
参拝でしっかり歩いたあとは、「おかげ横丁」でグルメとお買い物をたっぷり楽しみましょう!「神様への感謝の気持ち」が溢れるこの町を散策すれば、私たち観光客も自然と笑顔になれそうですね。
4. お伊勢参りを通して、日本を再発見する
この記事のテーマである、「日本を再発見する」ということ。
自分の顔は鏡がなければ見えないように、自分自身のことは案外周りの人の方が分かっていることってありますよね。スケールは違えど、自分の国に対してもそうなんじゃないかと思います。
2度の海外留学経験がある私自身、特に20代の頃は「海外志向」でした。もちろん日本も大好きなんだけれど、英語・洋楽洋画・海外ファッション・海外旅行などに興味が湧き、国内旅行は面白くないんじゃないか?なんて思っていた時期も。
それが、実際に外に出てはじめて「日本という国」を俯瞰して見ることができました。チップ制度がない中で最高のおもてなしを提供できる日本のサービス・海外の有料版より清潔できれいなトイレ・食事がリーズナブルで美味しい・とにかく安全、など…。
改めて、「日本での当たり前」のレベルがいかに高いことなのかも知りました。これは、知っているのと実際に体験するのとでは腹落ち度合いが違うとも感じています。
イギリスでホームステイをしていたとき、ホストファーザーから「神道を信じているか?」と聞かれたことがあります。「神社にもお寺にも行く自分はどっち?」とも思いましたが、私は「信じる」と答えました。
「神道」は「万物に神が宿る」という考えがベースになっていますが、その家族も「神道=自然を敬う心」というのはとても平和的で共感できると話してくれました。
伊勢神宮は、日本古来の建築様式である「唯一神明造」と広大な自然である「神宮の森」が見事に融合しています。そこで目にしたのは、神様が宿る自然と調和した「削ぎ落された美しさ」。これが、私にとっての「日本再発見」でした。
日本の素晴らしいところ、目に見えないものを感じ取る力(察する文化)や繊細な感性など、いわゆる「日本らしさ」は旅先でも発見することができる。そう私自身が感じられたように、日本の素敵なところを再発見する旅の一歩として、あなたもお伊勢参りに出掛けてみませんか?
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