まずは「面白そう!」から

北海道出身。有田にも佐賀にも、もっと言えば九州にも縁がない。
陶芸をするわけでもない。

そんな私が有田に移り住んだのは、地域おこし協力隊になったことがきっかけです。
とくにこれがやりたいということはなく、何か面白そう!と思って。

当時海外で働いていて、そろそろ日本に戻りたいなーと思っていた頃。
今までやってきた仕事を生かすのもいいけど、全然違ったことをやってみたい。

そんな中、地域おこし協力隊という制度を見つけました。
様々な切り口で地方を元気にする仕事。
全国で募集しています。

これなら私も挑戦できるかも。
さて、どの町にいこう。

★全然知らない町であること(=驚きや発見や学びがある)
★便利でも住みやすいわけでもないけど、それに勝る面白さ、個性がある
★面白そうな人たちがいる
★直近で旅行した佐賀の印象がよかった

ということで、佐賀県有田町を選びました。

私にとっての「面白い」は、自由に好きなことができる、ということではなくて、すでにあるものの中で、知恵を絞って新しいものを生み出していくということ。
有田は伝統ゆえのしがらみがあって変化するのが難しい町、と言われるけれど、むしろその一筋縄ではいかないところが「魅力」であり「面白さ」だったりする。

ある意味ちょっと障壁を好む人に向いている町だと思います(笑)

定住を前提にしなくても、気に入ったら住み続ければよい。
定住することが目標ではなかった私も、住んでいくうちにたくさんの人に親切にしてもらって、自分も何か役に立ちたいと思ったし、ここでこのまちの人たちと一緒にまちの未来を作っていきたいなと思うようになりました。

移住というと何だかハードルが高いけれど、もっと気軽に、面白そう!と思ったらここに来て何かができる、そんな町があってもいいのではと思うのです。