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「表現」と書いて、アートと読むこととしようか

前回は、「人生を変えたYoutubeを挙げるとしたら、中田敦彦さんのYoutube大学」というお話でした。
今回は、その中でも、最も行動が変わった動画を紹介したいと思います。

やはり、読書や体験などは、Before/Afterで変わる幅が大きいほど、”よい出会い”だったと思います。
*もちろん、行動に繋がらなくても、インパクトそのものが凄かったというのもたくさんあります。

そういう意味で言うと、衝撃や学びを受けたYoutube大学の動画は数知れませんが、その中でも、自分の活動における方針を大きく変えた、最も影響を受けた動画を紹介したいと思います。
その動画がコチラです。

*今回もいつも通り、わたし自身にメリットがあるわけではないので安心してください。ただ、この動画は、リンクを貼らざるを得ないくらい影響を与えてくれた動画でした。


アートの歴史は、表現や定義との戦いの歴史だった!

この動画で中田さんがエクストリームに教えてくれるのは、著名な芸術家がどれだけ果敢な挑戦をしたのかという話でした。
芸術とは崇高なもの、美しいもの、一点物など、当時の「常識」とされていたものにとことん切り込んできた歴史でした。

また、別な動画で印象派のことやレオナルドダヴィンチのことも、特集しているものもあります。
そちらも特に印象派、モネ大好きとなった自分にとっては大きい話でしたが、まずは今回紹介している動画で、アートの大きな枠組みを知ることができました。

例を挙げるとキリがありませんが、カメラが出来たことで、目で見たまんまの精巧な絵画は写真に取って代わられました。そこに対しての挑戦。
本当にリアルに、その本質を描くのは、何も見たまんまの”リアルさ”だけではないのかもしれない。そんな想いが、色彩や描き方に革命を起こしていきます。マティスやピカソのお話ですね。

そして、写真では絶対にできないことへの挑戦。それが、誰も見たことのない神話の表現や、頭の中の景色や感情を表現する抽象画です。
個人的に最も衝撃を受けたのは、音楽を絵に落とし込もうとしたカンディンスキーでした。

もちろん、そうした美術系の解説チャンネルは多くありますが、やはり、中田さんのヒットコンテンツである世界史との絡みや時代背景がわかってくると、より深みがある理解ができてきます。

アートとしてのより深い内容は、山田五郎さんのチャンネルなどで知っていくことになるのですが、やはり、それも、中田さんのチャンネルでエクストリームに押さえた大枠があるからこそ、入ってきやすい内容に違いありません。
中田さん自身がよく言っている「大まかな地図」を最初に押さえておくというやつですね。

「表現者」は、常に「挑戦者」ではないのか

そして、中田さんのチャンネルで多くの分野をやってくれているからこそ気づいたことがあります。

表現者は、常に挑戦してきた人だったのではないかということです。
言い換えると、世の中の流れに疑問を持った人たちが、時代を切り開いてきたのだと思います。

例えば、こうした話も、中田さんの他の動画で繰り返し触れられていますが、ラテン語で書かれた聖書の内容を恣意的に伝え、免罪符でお金を集める手法に疑問を呈したのがルターでした。ドイツ語への翻訳、印刷技術の普及は、後の音楽の歴史にも大きな影響を与えていきます。

天動説に異を唱えたガリレオは、コペルニクスの登場までその証明を待つことになりました。
また、そもそも、世の理を探求しようとしたのが、哲学者の始まりであり、数学者の始まりでもありました。宗教が説く世界観への挑戦に他なりません。

はたまた時代は変わり、文豪は時代の変わり目に主張を発信し続け、戦後、「前衛的」という言葉の下、様々な分野で新しい試みをする人たちが増えていきます。
遡れば、印象派も、新たな試みを冷遇され続けながらも、ひたすらに突き進んでいった人たちでした。

訳語が弱い分野が存在しているのでは?

現在の日本では、「アート」の訳語は「芸術」。しかし、「アーティスト」でイメージされるのは「歌手」という方が多いのではないでしょうか。
演劇や舞台、歌や演奏、工芸品も文学作品も絵画もそれらはすべて「主張」であり、「表現」だとわたしは思います。

*余談ですが、アートは元々「てしごと」、ワークもそれによる「作品」という意味が原初的な意味合いだったという説もあります。

そう、そろそろ「表現」と書いて、「アート」と読むのはどうでしょう。
そう考えると、一気に親しみやすくなる気がしませんか。
もちろん、当時の時代背景やその方のバックボーンなどは軽く押さえたほうが、より捉えやすくなるとは思います。

しかし、よく言われるように、アートの受け止め方に作者の意図はあっても、それさえも正解ではない。あえて、表現しなかった余白も含めて、そのまま受け止めるという姿勢も少し身近に感じることができるのではないでしょうか。

動画を通して、自分が変わったこと

冒頭に紹介した、自分のBefore/Afterですが、2024年に入って初めて自分の意思で行きたい美術館に行くようになりました。

そして、自身の活動に対しての軸に「アート=表現」を据えました。
自身も一人の表現者として、一生かけて追いかけるテーマは何か、アウトプットは何か。まだ、おぼろげな影を追いかけるような話ですが、少しずつその輪郭の解像度を上げていっています。
このあたりの話は、また別なエントリにまとめたいと思います。

今後は、自身が行ってきた美術展や博物館の企画・常設展など、アートそのものについてのエントリも出していきたいと思います。
このエントリによって、また出したいテーマがどんどん出せるようになってきて、ワクワクしています!
*完全にどんどんフィールドが広がる、オープンワールドの気分ですね(笑)

もし、アートの見方が変わったあなたのエピソードやこういうアート体験がよかったというお話があったら、ぜひ教えてくださいね!

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