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【新人必見!】治療を考える上で知っておくべき、肩関節周囲炎の定義・病期分類

こんにちわ!

先日はクリスマスでしたね!
今年のクリスマスは人生3回目のケンタッキーを食べました。

普段はマクドナルドばかりでほとんどケンタッキーを食べたことはなかったんですけど久しぶりに食べて思いました。

ケンタッキーっておいしいですね。

すみません、普通のことしか言えなかったです。


ということなんで今日は肩関節周囲炎について説明していきます!


なぜ、今回このような題名にしたのか?についてですが

私が新人の頃に肩関節周囲炎でめちゃくちゃ悩まされたからです。(泣)

シンプルに知識が少なくて、ただただ可動域訓練をしても患者さんはあまり変わらず、むしろ可動域が狭くなっていったりも…

治療がうまくいかずに先輩に相談したときに
めちゃくちゃ病期分類の大切さを知らされました

なので今回はそれについて書いていきます!


定義

定義についてですが

中年以降に起こる肩関節の拘縮と痛みを主症状とする機能障害の総称である。発症のきっかけとしては明らかな外傷、上肢を使っている最中に何となく痛くなった、そのほかでは全くの誘因がないなど様々です。また、腱板断裂や石灰沈着など一時的疾患の二次的に拘縮をきたす場合もあります。
立花 孝:肩関節周囲炎に対する理学療法の再考.理学療法学.2003

一般的には五十肩と同じ意味を示していると思います。

しかし、病態のきっかけはいまだによくわかっていないようです…

自分自身も臨床の中で多くの肩関節周囲炎の患者さんを診てきましたが
多くの方々が


「きっかけは特にない」
「重いものを持ったりとか負担をかけた覚えはない」

などと誘因は明確にはわからないことが多い印象です。

病期分類

肩関節周囲炎には3つの病期分類があります。
これを知らずに・理解せずに可動域訓練や筋力強化をしてしまうと
疼痛が悪化するリスクがあります。

私は新人の頃に理解しておらず、肩関節周囲炎の治療がうまくいかず
肩関節周囲炎が嫌いでした。笑

そのため病期分類を理解しておき、予後としてもどれくらいかかるのかを知り、患者さんにもうまく伝えると治療もスムーズに進めていくことができます。

炎症期

SABや腱板などに炎症が生じて疼痛が特に強く、徐々に可動域が狭くなる時期になります。
ここでは安静時痛・夜間時痛がでやすい時期で疼痛による可動域制限がみられます。

またこの時期には炎症によって痛みの感じやすさも強くなっているので
外旋・内旋制限が強いからと言ってむやみに回旋の可動域をすると
炎症が悪化するリスクがかなり高いです。


炎症期の期間としては発症‐3ヶ月くらいなど
患者さんの生活・仕事によって変わってきます。

ここでの治療ではとにかく可動域制限の悪化を最小限にしながら
疼痛コントロール(ポジショニング)と肩周囲のリラクゼーションが主になってきます。


拘縮期

疼痛は軽減し、可動域制限が主な問題になる時期になります。
この時、既に安静時痛や夜間時痛は落ち着いてきますが
可動域制限が炎症期よりも大きくなっています。

拘縮期の期間としては
2ヶ月‐8ヶ月くらいが考えられます。
これも患者さんの生活・仕事などによって期間は変わってくると思います。

この時期での治療は
疼痛が強くない中で可動域訓練を行っていきます。
特に前方組織や後下方組織のtightnessや短縮が目立ち、動作時に骨頭の変位が見られやすいため上記組織のストレッチやリリース、他動運動から自動運動へと自身での動かしていけるようにしていきます。


回復期

疼痛はほぼ落ち着き、可動域も徐々に広がってくる時期になります。
日常生活での支障もかなりなくなってきます。

回復期の期間としては
6ヶ月-12ヶ月くらいが考えられます。

この時期での治療は
積極的に可動域訓練を行っていきます。
この時期に残りやすい可動域制限としては
2ndポジションでの内旋・外旋で日常生活の課題では結帯動作が
主に残りやすいです。


まとめ

今回は肩関節周囲炎の病態・病期分類について書かさせていただきました。
私もまだベテランではありませんが、肩関節周囲炎の治療は長くかかることが多いので、それをセラピスト側が必ず理解して治療に生かし、さらにそれを患者さんにも知ってもらう必要があります。

新人のPTに少しでも臨床にて役立てていただけたらと思います。

ではでは。

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