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Letting Up Despite Great Faults 来日ツアー東京公演出演者紹介(Bertoia、17歳とベルリンの壁、BROTHER SUN SISTER MOON)

今月の21日〜24日に開催するテキサスはオースティンのドリームポップ / シューゲイズ・バンド、Letting Up Despite Great Faultsの来日ツアーを開催する。東京公演は23日 / 24日に新代田FEVER公演で開催するのだけど、今回は東京公演にゲストアクトとして出演してくれるBertoia、17歳とベルリンの壁、BROTHER SUN SISTER MOONを紹介していきたい。

肝心のLetting Up Despite Great Faultsについては下の記事で書いたので、ぜひチェックしてほしい。

【来日決定】 Letting Up Despite Great Faults を紹介!

Bertoia

4月23日に出演してくれるBertoiaは東京を拠点に活動中の4人組シューゲイズ / インディーポップ・バンド。2011年にリリースしたデビューアルバム『MODERN SYNTHESIS』がアルバムとしては唯一の作品なのバンドなのだけど、このアルバムが本当にずっと聞き続けられるほどに名盤なので、とにかくアルバムをチェックしてほしい。

アルバムの冒頭を飾る「MONOTONE」ではLUSHを彷彿させるドリーミーなシューゲイズを軸にしたサウンドを展開している。そしてこの手の音楽はだいたいメロディーやヴォーカルが暗い事が多いけど、Bertoiaのメロディーや歌からは朝日のような優しさと暖かさを感じることができるのが素晴らしい。個人的には青空の下の芝生の上で寝転びながら聞きたい音楽なのよね。だから一度シューゲイザーという言葉のイメージは一度取っ払って、本当に色んな人に聞いてほしいし、ジャンルの入り口になれる素晴らしいバンドだと思う。

この「AnthRelax」という曲とかも軸にある音像はシューゲイズだけど、ネオアコやギターポップからのバックグラウンドと感じる事ができたり、他にもスウェーデン辺りの北欧のインディーポップやドリームポップからの影響も感じることができる。この「Glass Bird」曲とかは普通にインディーポップが好きな人にチェックしてほしいキャッチーさがありますね。

そしてこの「Purple Moon」という曲はエレクトロニックな音楽から影響を受けているであろうリズムの作り方とかは今回の来日アクトであるLetting Up Despite Great Faultsに通じるし、LUDGFに関してもシューゲイズな楽曲ももっとインディーポップ寄りの曲もあるので、どちらかの事しか知らなくても確実に両方のアクトがお気に入りになる最高の組み合わせだと思います。

ちなみに2021年にリリースした「Pure Black」という曲はアルバムの曲よりもヘヴィーなシューゲイズの仕上がりになっていて超クール。大阪公演に出演してくれる揺らぎや香港のLucid Expressにも通じる6分超えの大曲です。本当にアジアを中心に世界中のシューゲイズ・ファンから人気を得ているバンドだと思うし(実際に僕のLAでバンドやってる友達とかもBertoiaの事知ってたりして驚いた)ライブは3年ぶりであんまりライブが多いバンドでもないので、ぜひこの機会にチェックしてみてください!

Bertoia:Instagram / Twitter

17歳とベルリンの壁

2013年に結成された東京を拠点に活動中のシューゲイズ / ドリームポップ・バンド、17歳とベルリンの壁。男女混合ヴォーカルを軸にした淡いけど、キラキラとしたサウンドが心地良さを生み出し、海外にもリスナーにも人気がある今では日本を代表するシューゲイズ・バンドと言って良いだろう。

個人的には活動初期の頃から知っているバンドで、その時はシューゲイズ・シーンというよりは昔僕がよく出入りしていた渋谷乙というベニューによく出演していて、オルタナティブなギターサウンドをメインにしたバンドが多く出演していたその界隈の中では結構異質なバンドだったと思う。その中で堅実に自分たちの音楽を10年近く鳴らしているのがまず何より素晴らしいし、それが今の17歳とベルリンの壁の立ち位置を間違えなく作り上げていると思う。

個人的には日本にいた時にリリースされたデビュー作『Aspect』の楽曲がライブとかでもよく聞いていて一番記憶には残っているんだけど、その作品のトップバッターとして収録されている「千日」という曲はシューゲイズやドリームポップのギターやヴォーカルワークの部分で表現しながらも全体的にとにかくキャッチーで、普通にくるりのファンとかにも聞いてほしい。MVになっている「終日」に関してもまさに”17歳の夏休みの最終日”のようにちょっぴり切なく甘酸っぱいメロディーがジャンルの枠を飛び越えているので、普通に全てのインディーファンに届くような楽曲だと思う。

2nd ミニアルバム「Reflect」はデビュー作よりも一気に音圧が上がり、よりシューゲイズなギターサウンドの洪水が表現された楽曲が多い。ヴォーカルはそのギターの後ろから微かに聞こえてくるパターンが増えている作品だけど、そのメロディーのキャッチーさは全く変わってないし、MVにもなっているリード曲「プリズム」とかでもそうだけど、男女ヴォーカルのバランスが本当に上手いバンドだと思う。どちらのヴォーカルも決してコーラスじゃないけど、どちらも邪魔じゃないって技術だけじゃなくて声質のバランスとかも含めて完璧じゃないとできないと思うんですよね。

個人的に一番最後の「ハッピーエンド」という疾走感のあるシューゲイズとギターポップをミックスした楽曲が大好きだ。少しスーパーカーっぽさもあるし、exloversとかに近い切なさと多幸感を同時に味わえる曲で、”酷いハッピーエンド”というリリックと楽曲のムードがリンクする。

それ以降の17歳とベルリンの壁ではよりシンセが活躍する楽曲が増え、最新作『Abstract』の冒頭を飾る「楽園はない」はキャッチーなシンセサイザーが楽園に連れて行ってくれるし、Balloon at dawnFor Tracy Hydeといった同時期に活動をスタートさせた同シーンのバンドを想起させるような日本のシューゲイズ / ドリームポップ・シーンの良さがこの作品からは滲み出ている。

ちなみに17歳とベルリンの壁と一緒にイベントをやるのは初めてだけど、Tsurutaさんが昔僕のイベントに普通に遊びに来てくれてたり、ギターのタクジさんやドラムの宮澤さんとは別のバンドでイベントに出演してもらった事もあるので、今回このような機会に17歳とベルリンの壁と出来て良かったなあとしみじみ。

ワンマンライブの映像がオフィシャルで全編上がっていたりもするので、チェックしてみてください!

17歳とベルリンの壁:Instagram / Twitter

BROTHER SUN SISTER MOON

BROTHER SUN SISTER MOONは大阪で結成され、現在は東京を拠点に活動中の3人組。主にドリームポップやサイケポップを鳴らすバンドで、Beach HouseTame Impalaのようなバンドが好きな人にオススメのバンド。個人的にLAから帰ってきたコロナ後にも数回イベントを一緒にやらせてもらってる。完全にサウンドだけ聞いたら海外のバンドと勘違いしてしまうようなクオリティーで、"to'morrow records"という洋楽インディーを主に扱っているレコ屋をやってる自分がプッシュしないで、誰がプッシュするんだ!!って感じのバンドだ。世代やシーンが少し違うのでLetting Up Despite Great Faultsが好きな皆さんがBROTHER SUN SISTER MOONのコトを知っているのかはわからなないけど、せっかく洋楽インディーが好きな人達が集まってもらう機会なので、ぜひ彼らの音楽を知ってほしくて今回はブッキングした。

この「Try」はBROTHER SUN SISTER MOONの楽曲の中でも特にキラーな曲。まず何よりギターとシンセの音作りの相性が抜群だし、楽曲の中でベースやドラムのリズム隊も含めてそれぞれの音域での楽器の立ち位置が素晴らしくて、途中遊びを感じるSFなサウンドとかも含めてそれぞれのバランス感が完璧なポップソング。BROTHER SUN SISTER MOONを聞いていると真っ先に宇宙を思い浮かべる。日本らしさがあるわけではないけど、US/UKともまた違う宇宙っぽさがある。日本のバンドでいうと、The fin.とかが好きな人は絶対にチェックした方が良いバンドだと思う。

彼らの楽曲を聞いていくとドリームポップだけではなく、60sのポップスやサイケであったり、Beatlesであったり、Jonathan Radoのプロデュース作品辺りから影響を受けたであろう多幸感がこの「Heartbreak」とかから感じることができて、それも彼らの良さの一つだし、Tame Imaplaが好きな人にマストでチェックしてほしい「Numb」って曲も超オススメ。本当に色んな音楽を聴いてきたのだろうなと思うし、それをハッキリとは固めすぎずに、ドリームポップやさいけぽっぷを軸にしつつも、抽象的なイメージを想像させる余白を残しているのが、BROTHER SUN SISTER MOONというバンドの素晴らしさでしょう。

BROTHER SUN SISTER MOON:Instagram / Twitter

ということで、4月21日〜24日にかけてLetting Up Despite Great Faultsと一緒に東名阪ツアーを行うので、ぜひ遊びに来てほしいです。各地ゲストバンドにEASTOKLAB、softsurf、揺らぎ、Bertoia、17歳とベルリンの壁、BROTHER SUN SISTER MOONと各地シューゲイズ / ドリームポップが好きな人たちであれば間違いないアーティストをお招きしましたし、DJとしてUEDAさん、Matthew Bedfordさん(DREAMWAVES)、夏botさんも参加してくれます!

チケットは下記から購入出来ますので、よろしくお願いいたします!
それぞれの出演者をクリックすると音源に飛べるので、ぜひ聞いてください!

4月21日(金) 鶴舞DAYTRIP(名古屋)
w EASTOKLAB / softsurf / Matthew Bedford(DJ)
チケット:e+ / Livepocket / レコード付きチケット

4月22日(土)心斎橋 Music Club JANUS(大阪)
w 揺らぎ
チケット:e+ / Livepocket / レコード付きチケット

4月23日(日)新代田FEVER(東京)
w Bertoia / 17歳とベルリンの壁 / UEDA(DJ)
チケット:e+ / Livepocket / レコード付きチケット

4月24日(月)新代田FEVER(東京)
★デビューアルバム『Letting Up Despite Great Faults』再現ライブ(他の楽曲も演奏します)
w BROTHER SUN SISTER MOON / 管梓(DJ)
チケット:e+ / Livepocket / レコード付きチケット

Letting Up Despite Great Faults:Instagram / Twitter / Spotify / Apple Music

お問い合わせがある方は下記までご連絡いただければと思います!
Mail:tomorrow_herose@yahoo.co.jp
Twitter:tomorrow_event
Instagram:tomorrow_music

お待ちしております!


ライブハウスでの飲み代になります! Cheers!!!