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〈to'morrow music〉 NEW ARTISTS OF THE MONTH (March 2023)

まずはLetting Up Despite Great Faultsのツアーに関わってくれた全ての皆様に本当にありがとうを。お陰様で楽しいツアーになりました。詳しくは別記事でちゃんと書こうと思います。

さて、今月もプレイリスト〈TO'MORROW MONTHLY〉から国籍 / ジャンルを問わずに特にお気に入りのニューカマーを厳選し紹介していこうと思います!

Cashier (Lafayette / USA)

USはLouisiana州はLafayetteを拠点に活動中の4人組、Cashierは2月に2曲入りのデビューシングルをリリースしたばかりのバンド。プロフィールが掲載されている所は今のところないのだけど、シューゲイズ要素もあるヘヴィーなオルタナサウンドを鳴らしており、SXSWで観て超最高だったSword IIやNYCの注目シューゲイズ・デュオ、Lavedaなどと対バンなどもしている。ハードな要素も強く、それでいてドライブするギターが超カッコいいし、ジャケ写がよくわからない憎たらしい顔をしたバニーなのも最高。

Charley Horse (Austin / USA)

テキサスはオースティンを拠点に活動中の5人組、Charley Horse。Charley Horseは足を攣ることを意味するワードなのだけど、そのわりに結構陽気でベッドルームテイストなインディーポップを鳴らすバンドでもある。ただ個人的に一番グッと来たのが他の曲よりもダークでインディーからスロウコア辺りのサウンドにまで影響を受けているであろう最新EPのタイトル曲でもある「Foothills」という曲。この曲に関していえば、waveform*Horse Jumper of Loveといったバンドが好きな人にもチェックしてほしい。ソングライティンが抜群だ。

GAUCI (Sydney / Australia)

シドニーを拠点に活動中のエレポップ・トリオ、GAUCI。ダンサンブルであり浮遊感のあるエレポップを鳴らす3人組で最新曲としてリリースされた「Irritating」ではヴォーカルのドリーミーな心地良さを最大限に活かしたシンプルなトラックメイキングがダンストラックとして素晴らしさを見出している。トラックだけで聞いていると少しチャラさが目立つのだけど、歌声が良い意味でそれを中和させているし、ODESZAとかが好きな人にも刺さるのではないでしょうか。

Glixen (Phoenix / USA)

アリゾナ州はフェニックスを拠点に活動中のAislinn Ritchieを中心にしたプロジェクト、Glixenはドリーミーな歌声を軸に美しい轟音サウンドを鳴らすシューゲイズ・バンドでSlowdiveAiriel辺りの音像を更にヘヴィーにした持ち味が素晴らしい。もちろんMy Bloody Valentineのファンにも日本のシューゲイズ系統の音楽が好きな人にもバッチリと届くアーティストだと思う。今度一緒にイベントやるシンガポールのBlushとも共通点があるね。彼らは今年中にデビューEPをリリースする予定とのことなので、シューゲイズ・ファンの方々は今からチェックしておいてください!

Legss (London / UK)

ロンドンを拠点に活動中の4人組、Legssは過去にリリースした2枚のEPで密かに、熱狂的なファンを集めるネクストブレイク候補のポストパンク・バンド。black midiのようにテクニカルで実験的な部分とTalk ShowEgyptian Blueのような熱さを同時にかき鳴らすバンドで、今回リリースしたシングル「The Landlord」はポストパンクの要素だけではなく、結構シンプルなUKギターロックとかにも近いメロディーラインがクールだし、ノイジーだけどうるさすぎない緩急のつけ方も彼らっぽくて最高だ。今年こそアルバムが出るのか?はわからないがバンドの方向性は更に極まっているのが伝わるので、もし出るとしたら凄い作品になりそうだ。

May Rio (New York / USA)

元々はPoppiesというインディーバンドをやっていたアーティスト、May Rioがいつの間にかソロ活動をしていたのを知ったのは昨年の事だったけど、演奏するジャンルは変われど、やっぱり独特で奇妙なポップスを作るのが本当に上手だ。インタネットシーンのエレポップからハイパーポップにまで影響を受けたおとぎの国のベッドルーム・シンセポップ〜エレポップは癖になるし、他の人にはないメロディーセンスやワードチョイスの魅力を確かに持っている。ゴブリンに変身したMVは普通にホラーだけど。

Snõõper (Nashville / USA)

恐らくナッシュビルで”一番速い”音楽をやっているであろうDIYパンクデュオ、Snõõper。ナッシュビルでSpodee Boyというプロジェクトにも参加しているConnor Cumminsとアニメクリエーターでもあるヴォーカリスト、Blair Trameがタッグを組んだバンドで、DIYなパンク魂を注入したとにかく速いパンクロック、ポストパンク、ガレージパンクを演奏しているバンド。たまにローファイテイストになる感じだったりも最高。〈Third Man Records〉とサインして、今夏デビューアルバムをリリース予定です!

untitled (halo) (Los Angeles / USA)

LAを拠点に活動をスタートさせたJay、Jack、Ariによるプロジェクト、untitled (halo)。デビューシングルとして公開された「el prado freestyle」から100点満点の空気感を漂わせている。オルタナ、シューゲイズ、スロウコア辺りを抽出しドリーミーでヘイジーな世界観を作り出す手法はスロウコアverのJust Mustardのようだし、アー写からMusic Videoまでとにかくセンス抜群。ここ最近のLAはjulieに続きRocketのようなバンドも出てきたしマジで面白くなってきたよ。

Viji(London / UK)

以前は〈Dirty Hits〉からリリースしていたLondonを拠点に活動中のSSW、Vanilla Jennerによるプロジェクト、Vijiが〈Speedy Wunderground〉に移籍してリリースしたニューシングル「Down」は彼女が影響を受けている90sのオルタナ〜グランジの要素を残しつつも、全体的にキャッチーでメロディーはbeabadoobeeを彷彿させる仕上がりになっていて本当に素晴らしい。ちなみに村上春樹に影響を受けて制作した楽曲らしい。00年代のムードも感じるし、Pretty Sickに続くソングライターとしてこのジャンルを盛り上げてほしい。

Zeph (Ellicott City / USA)

USはメリーランド州はエリコットシティ出身のZephani JongはZephというステージネームでSSW、プロデューサーとして活動する一方でイラストレーターとしても活動している多彩なアーティスト。ベッドルームスタイルのインディーポップ〜ポップスを軸におとぎの国の世界かのような愉快さとエモーショナルな要素を同時に表現している。ユースならではの悩みや感情を心隠さずに表現したリリックも同世代の女の子中心に人気を集めており、TikTokなどでもバズっているタイプの注目アーティストです!

上記で紹介したアーティストを含めたマンスリープレイリスト〈TO'MORROW MONTHLY〉も公開してます!

僕が運営している洋楽専門のオンラインレコードショップ〈to'morrow records〉もチェックしてみてください!

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5月13日に桜台POOLという都内のライブスペースにて「to'morrow vol.20」を開催致します!

出演は今回が2回目のライブとなる注目の多国籍バンドB1F、昨年のフジロックにも出演したGlimpse Group、イギリスとブラジルにルーツを持つ、LeoとEddyによるロック・プロジェクト、Salmon Pink、海外インディー愛が溢れ出てる注目のオルタナバンド、Summer Whales、そして今年のSXSWにも出演したTHE ティバの5組です。

そして今回は日本で活動している素晴らしいアーティストを海外の人にも観てもらいたいということで、海外出身者のフリーチケットを用意してます。もしバイト先や学校に留学生の友達とかがいたらぜひ連れてきてほしいです

まずは音源をチェックしてみてください!

B1F

Glimpse Group

Salmon Pink

Summer Whales

THE TIVA

チケットのご予約はコチラからお待ちしております!






ライブハウスでの飲み代になります! Cheers!!!