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〈to'morrow music〉 NEW ARTISTS OF THE MONTH (February 2024)

改めまして、Lesssugärのツアー来てくれた皆さんありがとうございました!大変なこともあるけど、やっぱりツアーは本当に楽しいなあ!またやりたいので、まだまだ彼らの音楽をチェックしてくださいね!

さて、今月もプレイリスト〈TO'MORROW MONTHLY〉から国籍 / ジャンルを問わずに特にお気に入りのニューカマーを厳選し紹介していこうと思います!

Annie-Dog (Dublin / Ireland)

ダブリンを拠点に活動中のアーティスト、Annie-DogはPinkPantheress以降のドラムンベース × ポップスからの影響を感じさせるアーティストではあるのだけど、Nia Archivesとかも含めてカラフルなテイストで楽曲を制作しているアーティストが多い中、彼女の音はバッキバキなモノクロをイメージさせるダークさがある。具体的にはPinkPantheressがGrimesから影響を受けまくってる感じの音の鳴り方で、ポップなのだけど、この手のジャンルの中でもう一つ向こう先のアヴァンギャルドが見える。

Borough Council (Hastings / UK)

UKはHastingsを拠点に活動中のオルタナティブ・ロック・バンド、Borough Council。彼らは先日〈Speedy Wunderground〉の7インチシリーズに登場したニューカマーで、その中に収録されている「Casino」という曲は気怠いダウナーなオルタナサウンドを淡々と鳴らし続けている。ヴォーカルも歌っていないパートが多いし、リリックも聞き取れないような粗い質感で後ろの歌っていたりもする。なんかこの引き算の美学というか、新人バンドが〈Speedy Wunderground〉の7インチという大事な一手でこの楽曲をブチ混んでくる度胸とセンスに脱帽するし、妙に引き込まれてしまう。

Chanel Beads (New York / USA)

NYを拠点に活動中のShane Laversによるプロジェクト、Chanel Beads。Brooklynらしいアートテイストなエクスペリメンタルな楽曲を武器にエレクトロニカ、インディーフォーク、アンビエント、オルタナまでを美しくミックスしたまさに芸術的なアーティスト。彼らがリリースしたデビューアルバム『Your Day Will Come』には多種多様のタイプの楽曲が収録されているが、その全部が一周回って泣けてくるカオステックな美しさがある。本当に映画のラストシーンを見ているかのような感情が溢れ出てしまう音楽を作っている。

Deux Visages (Miami / USA)

マイアミを拠点に活動中のガレージバンド、Deux VisagesはDiet Cig辺りのインディーロック系統のバンドをよりガレージな音楽性に変化させたかのようなキャッチーなバンド。LAとかのガレージよりはシンプルでキャッチーで、音楽性は違うけど2000年代のエモ系統のバンドからBeach BunnyCharly Blissといったポップセンスが抜群のパワーポップ系統のバンドが好きな人にもオススメ。個人的にも大好きなSkating Pollyとかが好きな人にもチェックしてほしいですね!

Flesh Tape (Fort Collins / USA)

Larson Rossを中心にしたアメリカはコロラド州フォート・コリンズを拠点に活動中のシューゲイズ・バンド、Flesh Tapeがリリースしたデビューアルバム『Flesh Tape』はHotline TNTThey Are Gutting a Body of Waterのような最近勢いのあるシューゲイズ・バンドに近しいサウンドを鳴らしつつも、時にはダウナーで、ある時にはCloud Nothingsのような勢いを感じさせる。Sonic Youthとかからの影響も感じさせるギターサウンドを感じる部分もあるし、全体的にダウナーなのにメロディーのおかげでキャッチーに仕上がっているのがGOODポイント!

Mega Mango (Philadelphia / USA)

Phillyを拠点に活動中のインディーロック・バンド、Mega Mangoはインディーロック〜オルタナをレンジ広く演奏しているバンドで、最新曲「On the Line」は本当にシンプルだけど、アートロックとインディーロックの良いところを心地よく取り除いた感じがあってとても良い。元々はとてもシンプルなインディーバンドの誕生地だったPhillyだけど、最近は結構変化球でクールなバンドが多くなってきた中で、こういう形でシューゲイズとはまた違う路線のインディーバンドを見つけるととても安心した気持ちになる。インディーロックの実家から生まれたバンド。

pastoral (Tokyo / Japan)

東京を拠点に活動中のエモ / インディーロック・バンド、pastoral。Texas 3000のヴォーカルを務めるJojoがベーシストとして加入している他、元々はB1Fというバンドのベースを弾いていたAlex、更に様々なエモ系のバンドのサポートギターなども務めているtaroにライブ観たときあまりにも衝撃的だったスーパードラマー、Jamesの4人組バンドだ。American Footballを彷彿させるインディーファンにも馴染みやすい哀愁漂うエモを鳴らしていて、サウンドと美しい自然の景色がリンクするようなバンド。デビューシングルとして公開された「Summer Is Gone」も一つ一つの音の絡み方がとにかく美しいし、間奏部分で自然と泣けてくるようなエモーショナルを醸し出している。

pencil (London / UK)

ロンドンを拠点に活動中の5人組注目バンド、pencil。僕は2曲目のシングル「The Window」で彼らのことを知ったのだけど、RadioheadからFoxygenにまで影響を受けていそうな本当に奇妙で癖になる音楽を鳴らしていると思う。メンバーにCoco Inmanというヴァイオリンのメンバーがいることで、今までリリースされている曲はどちらもヴァイオリンが本当に良いアクセントになっているのだけど、インディーフォークという軸の中には収まっているものの、アコギのパート、ヴァイオリン、歌のメロディーのどれもが素敵だが、普通なら交わらないものが交わっているような違和感があって、それがとてもたまらない。素晴らしいソングライターが3人いて、それぞれが全く他のパートのことを考えずにフレーズを持ち寄ったかのようなカオスさと美しさ。

Trinket (Brooklyn / USA)

Brooklynを拠点に活動中のインディーポップ・バンド、Trinketは90年代のインディーポップやジャングル・ポップ、更にはThe Pains Of Being Pure At Heart辺りのバンドが好きな人にもチェックしてほしいバンド。ニューカマーとして紹介しているし、まだリリースも5曲のみだけど、もうこれは懐かいと表現したくなるような安心感を感じさせるし、シンプルなのだけど、インディーポップが好きな人でこのバンドのことを嫌いない人はいないんじゃないかな。このバンドがBrooklynというある意味棘々しいシーンから出てきたのは一周回って本当に面白いなあ。

whothefislou (Groningen / Netherlands)

フランスとドイツにルーツを持ち、現在はオランダはフローニンゲンで活動するアーティスト、whothefislou。ムーディーな雰囲気を放つR&Bから緩さのあるHIP-HOPを制作しているアーティストで、色んなタイプの曲があるけど、ローファイテイストなゆるゆるラップをしているときが一番輝いている!Biig Piig辺りのアーティストが好きな人にはまずチェックしてほしいアーティストですね!

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