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〈to'morrow music〉 NEW ARTISTS OF THE MONTH (AUGUST 2020)

今月もプレイリスト〈TO'MORROW MONTHLY〉から国籍 / ジャンルを問わずに特にお気に入りのニューカマーを厳選し紹介していこうと思います!

ちなみにNEW ARTISTS OF THE MONTH (JUNE 2020)で紹介したNYCのJames Ivyの新曲「Yearbook」が最高すぎてプレイリストの一曲目にしました。コラボ相手であるInstupendoは僕が運営しているto'morrow recordsで取り扱っているし、Harry Teardropはこちらも以前紹介したDLDLがベースを弾いていたりします。EAST COASTのベッドルーム・アーティスト周辺のシーンが熱くなってきてますね!

All Hits (Portland / USA)

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USはPortlandを拠点に活動中のDIYパンクバンド、All Hits。先日リリースしたデビューアルバム『Men And Their Work』を聴いていると、ロンドンのポストパンク・シーンからオーストラリアのガレージパンク、そしてアメリカのDIY地下パンクの良いところをミックスし、アグレッシブさと聴きやすさを兼ね備えた素晴らしいバンドだなと。去年Vancouverから出てきたNeckingやMelbourneのPinch Points辺りとリンクするし、普段パンクシーンにドップリハマっているわけではない僕のようなリスナーの心も落とすはずだ。

Ambar Luna (La Calera / Chile)

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チリ出身のラッパー / プロデューサー、Ambar Luna。全体的に少し気怠い雰囲気を出しつつ、トラップの要素からジャジー / R&B / ソウルっぽいトラックまでを楽曲毎に使いこなす新鋭ラッパー。普段聞き慣れていないスパニッシュのリリックは意味は理解できないですが、言葉のリズムとして心地良いし、最新曲「222」の早口スパニッシュラップがめちゃくちゃクール!

Holly Humberstone (Grantham / UK)

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今夏の中でも世界的にも注目されたニューカマーといって良いはずの20歳のSSW、Holly Humberstone。Apple Musicの”Up Next”にピックアップされているみたいだし、僕が今更紹介するアーティストではないのかもしれないけど、彼女がリリースしたデビューEP『Falling Asleep At The Wheel』はこの夏のマストチェックの作品だと思うので。LordeやBillie Eilishを彷彿させる圧倒的なポップス要素からMaggie Rogers辺りのインディー風味のポップス、そして美しさを極めたThe Japanese Houseといったアーティストを上手くミックスした極上のエモーショナル・ポップス。ちなみに彼女のお気に入りのアーティストはPhoebe Bridgers、Bon Iver、James Blake、Frank Ocean、そしてElliott Smithだそうで、物凄く信頼のできるラインナップ。

I'm (Fukuoka / Japan)

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夏が終わってもここにいて
巡る季節の真ん中で
針を落としても醒めないで
君に恋をしてる

サマータイムラブ

っていう完璧なリリックを素晴らしいメロディーに載せて唄う19歳のSSW、I'm。今更シティーポップ〜という人も多いかもしれないけれど、ここまでド真ん中に最高なボールを投げられたら誰も文句は言えないでしょう。正直最初はタイトルも見たことがある気がしたし、カヴァーだと思ってました。それくらいクオリティーが高いし、一度聴いたら完璧に覚えられるキャッチーさは無敵!もう夏終わっちゃうけど、この夏のジャパニーズ・サマーアンセム!

INDIGOS (Bristol / UK)

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UKはBristolを拠点に活動中のスリーピース・バンド、INDIGOS。先日リリースしたデビューEPはIDLESのギターリスト、Lee Kiernanが共同プロデューサーとして関わっていたりもするのだけど、収録されている全4曲がそれぞれ別のタイプの楽曲で今後を非常に楽しみにさせてくれる。全体的には90sのオルタナティブやグランジからの影響を強く感じるが、PixiesやNirvana辺りのレジェンド系のアーティストからJust Mustard辺りの最近のアーティスト、そしてシューゲイザーやサイケ、そしてポストパンク辺りの要素も感じられるので、フルアルバムがリリースされる時には更に化けそうだ。

joey maxwell (London / UK)

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今年の1月にリリースしたデビューEPも最高だったSouth-East Londonのアーティスト、joey maxwell。Alfie TemplemanやEasy Life、Rex Orange County辺りの最近のグイグイ来ているシーンに割って入っていけそうなポテンシャルを感じるアーティストで、HIP-HOPから影響を受けたビートとインディーっぽいヴォーカルを組み合わせた明るめのサウンドを鳴らす!2020年のシーンの中心になるであろう音とリンクするし、みんな大好きなやつでしょう!

Kate Bollinger(Charlottesville / US)

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USはバージニア州シャーロッツビルを拠点に活動中のSSW、Kate Bollinger。60年代にトリップさせられるようなメロウでジャジーなベッドルーム・ポップを鳴らすアーティストで、横になりながらリラックスしたい時とかにこれ以上最適なアーティストはいないんじゃない?というくらいに心地良い。Faye Webster辺りのファンにオススメしたアーティスト。フレンチで唄われている曲があったりもして、程よく楽曲毎にスタイルがあるのも面白いアーティストだし、2枚目のEP『A word becomes a sound』をリリースしたことで、いよいよブレイクの時では?という感触がありますね。

Oscar Welsh(Suffolk / UK)

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UKはSuffolk出身の18歳のSSW、Oscar Welsh。先日リリースされたデビューEP『Vernal』はTom MischやRex Orange CountyといったR&Bやジャズからの影響を強く感じるタイプのアーティストの作風とリンクする。このEPはスムースな心地良さをしっかりと土台に置きつつ、ダンスができるようなキラーチューンをバンバンと並べた5曲入りの作品に仕上がっている。ヴォーカルに焦点を当てても、ソウルフルな要素からインディーラップまでを披露する完成っぷり。もう既にネクスト、Still Woozyのポジションは保証された気すらする。日本でも〈Rallye Label〉からのリリースが決まっているということで、いつ火が付いてもおかしくないはず!

SAI(Tokyo / Japan)

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東京を拠点に活動中のポストパンク・バンド、Ms.MachineのLyricist / Vocalistとしても活動するSAIのソロ・プロジェクト。先日リリースされたデビューEP『瑞典春氷』は耳にも心にも残る、生き方を考えさせられるようなリリックが特徴的で、ポエトリーのように語りかけるヴォーカル / ラップ・スタイルもリリックにマッチしている。トラックを取ってもアメリカのアンダーグラウンドなシーンから西海岸のジャジーなHIP-HOPなどからの影響も感じてクール!Ms.Machine同様に海外のシーンとも直でリンクしつつも日本でしか表現出来ない素晴らしい内容に仕上がっている!

Yoyou (Tokyo / Japan)

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情報が全然無いので謎に包まれている部分が多いが、とにかくクールなアンダーグラウンド・エレクトロ・ラップ「202022」という曲をリリースした東京のアーティスト、Yoyou。楽曲のタイトル通り22歳らしい。Negative Geminiやyeuleといったアーティストを彷彿させるオルタナティブなエレクトロニック・トラックにディープなヴォーカルとラップを乗せるスタイルはまさに上記で上げたような海外のオルタナティブなハウスやテクノから影響を受けたアーティストが好きな人ならチェックして欲しい。

上記で紹介したアーティストを含めたマンスリープレイリスト〈TO'MORROW MONTHLY〉も公開してます!

僕が運営している洋楽専門のオンラインレコードショップ〈to'morrow records〉もチェックしてみてください!

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