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44歳、うつ歴22年。 そろそろ家族から離れる方がいいのか

転勤族だったが、父はずっと家族と共に
暮らすことを望んでいた。
まぁ単身赴任できるような家事スキルを
持っていなかったからかもしれないけど。

私は大学はギリギリ家から通える範囲にしていた。
通学に2時間弱かかったが、
課題とサークルと、毎日が小旅行みたいで
楽しかった時期もあった。

働くことに関しても、
実家通いが条件で選んでいた。
この頃あたりからうつ病になりかけていたので、
電車は怖かったけど。
やっぱり通勤2時間くらいかけて、
クタクタになって各駅で帰ってきていた。

なので44年、家族と離れて過ごすことは、
合宿やら社員旅行やら
独居の高齢の叔母の様子見に泊まるくらいで、
おひとりさま旅行すらまともに行っていない。

最近特に、家を出ようかという気持ちが
強くなってきている。

長兄も転勤族で、介護が必要なときに
近くにいるとは限らない。
次兄はニートで、自分のこと以外には
滅多に手を貸さないし、体調も機嫌も不安定なことが多い。

消去法で私が家族の面倒を見る(家事をする)、
という形に収まっている。

「親の面倒は私が見なくちゃ」
という意思が強かった。
「女の子だし」と言う刷り込みもあった。
無職だらけの家で、家族全員が無職、というのは
体裁が悪い、という気持ちもあって、
今まで働いてきたところもある。
私も無職の期間があったが、居心地は悪かった。
砂糖の液体に浸かっているような感触だった。

特に母は過保護で、過干渉で、
40を過ぎる大人に対して、未だ15、6の子供のように
接する人だったから、自立したい私の心を、
何度も「愛情(のつもりの何か)」の
真綿でへし折ってきた。

だが、体調を崩して休職している今、
半世紀近く共に過ごしてきた家族が
煩わしく感じるようになった。
特に父と次兄の声が、怖い。
どちらも急にキレ出す性格で、口調は詰問系。
相手がわからないというと、語気を強くして
バカじゃねぇの? みたいな感じで畳み掛けてくる。
パソコン系が苦手な母が、次兄に散々
バカにされ「なんでそんなこともわかんねぇんだよ!」
と怒鳴られることが度々ある。

そんな家族と離れたい。
しかしうつ病で妄想癖の強い私は、
一人暮らしが非常に怖い。

隣人が夜な夜な怒鳴る人だったら。
家に帰ってきて、灯りをつけると
知らない人がリビングにいたら。
火事になったら、泥棒に入られたら。
夜中に地震が起きたら。

そんな不安と嫌悪を抱えながら、
ぼんやりと賃貸情報を眺めている。

リラックスするためのお香やコーヒー、お茶代、学ぶための書籍代にします。 応援していただけると嬉しいです。 お礼は直接できませんが、日々良い文章を書いていこうと思います。