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女性に出やすい関節炎ーどう対処する?ー

今日は多くの女性が悩まれている”関節炎”についてを、テーマにさせて頂きたいと思います。

大きく分けて二種類

変形性関節症:骨・軟骨のすり減りによる関節の劣化
変形性関節症は、加齢に伴い発生しやすい関節症です。女性は男性よりも変形性関節症に罹患する割合が高いとされています。

リウマチ性関節炎:免疫系による関節の炎症
リウマチ性関節炎は自己免疫疾患であり、関節の炎症を引き起こします。この病気は女性により頻繁に発生し、男女比は約3対1とされています。


なぜ女性に多いの?


女性ホルモンと関節炎の関係については、研究が進行中であり、まだ完全には解明されていませんが、女性ホルモンが関節炎の発症や症状に影響を与える可能性があると考えられています。女性のホルモンレベルは、月経周期、妊娠、出産、更年期などの特定のライフステージで変動します。これらのホルモンの変動により関節炎の症状が変化する場合も報告されていますし、たとえば、関節痛や炎症が月経周期と関連して増えたり減ったりする場合もあります。関節炎の有無に関わらず、”ホルモン変動により症状がかわる”、
という状況は、女性の皆さんにおいては割と自然に納得できると思います。


ホルモンの影響


特定のホルモンの変動が、免疫系の調節に関与し、自己免疫疾患である関節炎の発症や進行に影響を与える可能性が指摘されています。
しかし、具体的なメカニズムや関連性はまだよく理解されていません。
更年期には女性ホルモンのレベルが低下し、関節炎の症状が悪化することがあるとされているので、関節炎の緩和・更年期症状の緩和のために、ホルモン補充療法(HRT)が使用されることもあります。


年齢と関節炎

アメリカでは45歳から64歳の間では33%、65歳以上においては実に50%もの方々が関節炎を経験していると推定されています。
変形性関節炎は年齢による組織の劣化や関節の慢性的な負担によって引き起こされることが多いので、加齢とともに、関節の軟骨が摩耗し、関節の炎症や痛みが生じるリスクが高まります。

対処法は?

アメリカにある世界的に有名な医療施設・医療研究機関である
MAYO CLINIC(マヨクリニック)によりますと、
定期的なエクササイズが関節の痛みやこわばりを和らげる手助けになると、全面的にエクササイズをおすすめしています!
クリニックは運動の効果として以下の点をあげています。

・関節周りの筋肉の強化。
・骨の強度の維持。
・運動により活力が出る。
・良い睡眠につながる。
・体重管理に役立つ。
・バランスを改善。
・気分もスッキリ。


5つの秘訣

Mayoクリニックでは関節炎を持つ方へのエクササイズの注意点を5つ上げています。

1:運動はローインパクトで。
エアロバイク、リカンベントバイク、水泳、水中ウォーキングなどは関節への衝撃をかなり低く抑えることが可能です。

2:運動前に温める。
関節と筋肉をリラックスさせ、運動前の痛みを和らげることができます。
温かいタオル、ホットパック等でお手軽に。 熱すぎず、がポイントです。

3:ゆるめのウォームアップから優しく動かしていく。
いきなり有酸素運動や筋トレにはいるのではなく、10分程度のウォームアップでゆるく体の関節を動かしてあげるところからはじめましょう。

4:ゆっくりと進める。
ゆっくりとシンプルで簡単な動きから。痛みを感じたら休憩を取りましょう。無理せず、いつでもスローダウンする余裕をもって。

5:運動後にアイシングする。
必要に応じて10分ー15分程度アイスパックを使いましょう。
関節が腫れている場合はこのアイシングが特に重要です!


最後に


ご自身の体の声に耳を傾け、無理をしすぎずに、自分のペースですすめましょう。もちろん、やりすぎは禁物。体力がつくにつれて、より多くの運動や新しい動きに挑戦していけるようになるといいですね!
私自信も関節炎を持つお客様へのピラテス指導をほぼ毎日行っています。
ウォームアップにしっかり時間をとり、関節に痛みのある場合は、
可動域を調節し、無理のない、痛みのでない範囲で、少しづつ動かしていくように心がけています。
運動後のアイシングも、とても重要なプロセスの一部です。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
マイペースで体の様子をみながら、運動を続けていきたいものですね。
英語ではありますが、優しい無理のない動きをあつめた短いエクササイズシリーズをYoutube にまとめていますので、参考までにご覧ください。


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