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アダルトチルドレン向けの本 2冊

この生きづらさどうにかならんか~、と
もがいているときに読んだ本の感想日記。
毒親というワードが嫌いな方はスルーしてください。

1「毒親」の子どもたちへ 著 精神科医 斎藤 学

AC(アダルトチルドレン)の語源から説明してあり、
特性やそれにまつわる弊害などが書かれている。
そして、
「毒親、毒親いってても、何も解決しないしはじまらないから、
毒親との関係を最構築して、これからの人生どう生きていていきますか?」
と問われる。
平たく言うと、表面だけでも「和解」しとけ、と。
=(イコール)「毒親論」を手放すのだと、そう解釈した。
これをポジティブに捉えられる人はいいかもしれない。

良くも悪くも、ACを少し突き放した内容に感じた。
実際にACは、依存、共依存体質になっていることが多いのも事実。
たぶん私も、実家にいた時はそうだった。
精神的な自立を促すためとはいえ、
現在進行形でツラい立場にいる人に寄り添う内容ではないと思う。

「毒親との関係を再構築」これが自分には到底できっこない、
ハードルが高すぎる。

「家庭」という「密室」で行われた過去の話し合い、、、話し合い?
父が怒鳴って喚いて暴力奮って、私達を萎縮させて満足して、
何一つ納得してないのに
「わかった」って言わなきゃいけなかったアレは、
果たしてなんと呼ぶのがふさわしいのか。

「家の中での話し合いは意味がないからやめよう」
母に何度も訴えたけど取り合ってもらえず、
毎回負のループを繰り返したことを思い出した。

本気で「和解しなさい、それが前に進む方法だよ」
とかいうなら、
まず「毒親と会話する方法」も載せてくれればいいのに。

毒親と会話ってできるもの?

2子は親を救うために「心の病」になる 著 高橋和巳

こちらも著者は精神科医の先生。
親子間に起きた問題や原因、解決までの道のりが書かれている。

自分のできなかった生き方を押し付けたせいで
息子が引きこもりになってしまった父親

摂食障害の娘と母親 などなど

三章 虐待されて育った子は「善と悪が逆」になっている は
母と被った。
読み直していたら動悸が止まらなかった。
虐待されて育った女性はDV夫を選びやすい。

その女性の考える善
夫に逆らわず、夫の優しさに期待して、そばにいて耐えること

その反対の悪
夫を嫌い、夫と争うこと

ざっくり書いたけどこれってもう、
本人がちゃんとその異常さに気づけないと、
救えるものも救えない。

子どもになにか問題が現れる時、
子どもだけ見てても解決はしない。
やはり親自身が問題を抱えていることが多いと、
教えてくれる本だった。

負の連鎖を止めるには・・・

悲しいことに、機能不全家族は連鎖してしまうパターンが多い。
その弊害、生きづらさ、連鎖は
もう随分前から世間的にも認知されていると思う。
実際、そういう事件やニュースが報道されている。
周囲がなんとなく気づいていても、取りこぼされてしまう。

やっぱり、世間はどこか他人事なのだろうか。
行政としてどこまで一家族に介入していいのかは、
たしかに悩みどころだとは思う。
そういう環境にいる人ってなんとなくヤバそうだから、
関わりたくないのかな。

周囲にわりとガチめに家のこと話したことあったけど、
たぶん引いてたんだろうな…。

結局こうなっちゃうから、助けてって言いたいけど、
どこに、誰に言えばいいかわからない。
そういう人、多いだろうな。

劣悪な環境に少し身を置くだけでもキツイのに、
期間が長いと感覚麻痺してくる。
正常な判断ができなくなる。

安心できる居場所(心身に危害を加えられない場所)
心を許せる話し相手
これが人格形成されていく時期にあるかないかで
いろいろ変わってくるだろうな。
(そりゃ、金銭的に~とか言い出したらキリないけど)

AC克服のために他にも本は読んだけど、解消には至らない。
いつも思うのは、どこに生まれるかは運だし、
過去は変えられないし、
ACを克服するのはすごい時間と労力がかかりますよ、
って再認識させられるなってこと。

賢かったら、もっと違う解釈や結論を導き出せるのかもしれないけど。
ACについて悩むのが、一周回って面倒くさくなってきてしまった。


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