シェア
Tomo
2022年8月28日 20:00
実家にいたころ、最寄り駅から電車に乗ると数駅先に大きな川があった。大学や稽古やバイト先どこへ行くにもその川を電車で越えて出かけていた。川を渡る数秒間、視界が開け空が広くなり遠く先まで川が続いている。そのわずかな間に出かけるぞといった気持ちや帰ってきたという安心感など心の切り替えがあったように思う。いまでも電車で川を渡る時は、顔を上げ外の風景を眺める。その瞬間、なにかを越えて別のどこかへ運ばれ