見出し画像

【妊娠日記】言葉にできない不安とたたかう|予定日まであと55days

なんて、日々そんな風に仰々しく思っているわけではないはずなのだけど。

今日の夜、彼と話していたとき、些細なきっかけで涙がこぼれて、その理由が自分でもわからなくって。時間をかけて心当たりを探ってみたら、シンプルに未知数なことが多すぎて、不安や心配があるんだな、と思い当たった。

そしてそれを自覚しきることなく、過ごしていることにもどこかで気がついていて、解消しなければな、と思っていたから、体が涙をこぼしたのだな、ということにも。

この数年、ずうっと望んでいた子どもを身籠ること。妊活していたの、と聞かれたら、婦人科の懸念を取り払うことなど準備期間を含めたら、していた、数年越しだ、と答えると思う。

だから、本当にほんとうに嬉しかったし、検査薬ではっきりとした陽性が見られたときは、ここまで自分が望んでいたのか、と驚くくらい嬉しかった。

けれど、このnoteで何度か書いたように、妊娠と同時に、それまで抱えたことのない新しい不安が次々と現れ、クリアしては増え、が続いて今日に至る。

安定期に入ってくれるまでも数えきれないほど。入ってくれてからも、37週までお腹にいてくれるのか(それまでは早産だ)、体の変化は日々目を見張るほど、最近は体のままならなさ、家にいるだけで息切れする血液量の増加っぷり、夜の眠れなさ、出産の全貌の把握と準備、現実的な買い物や家の整理、その間も元気に育ってくれているのか、仕事は、経済は、など、「楽しみ」と「心配」はいつも仲良く一緒にいる。

なるべく明るい方向しか見ないようにしよう、と心掛けているわけじゃない。何が起こっても、私たちなら、私なら、明るく乗りこなせていけると何故か根拠のない自信があるから、「すべて楽しめる」と思っている。それは真実のはずなのに。

やっぱり、今まで体験したことがない、人それぞれの命懸けすぎる所業の向こうに、あたらしい小さな命を育ててゆくこと。その命がまずは無事に産まれてきてくれること、幸い産まれてきてくれたら、その後はどうするのか、どうなってゆくのか、何が起こるのか。一人ではなく二人で、周りと、社会と、世界と。手を取り合いながら、一人一人が個々の人間として、人生を謳歌しながら。何の斬新なゲームだろう。

ということへの、そこはかとない見えない不安が、小さく散らばっていることにも、きちんと目を向けたり、パートナーと話したりした方がいいんだなぁ、と学んだ今日。

あと2週間で、パートナーと猫との暮らしを離れて、里帰りをして戻ってくるのは数ヶ月後の予定、というタイムリミットもあるよなぁ。それまでに決めたいことも買い揃えたいものも、夫婦間で話しておいた方がよさそうなこともあって。教育方針とか、名前とか、お金のこととか、そういうのって、どこまで話していたらいいのだろう、みたいな基準が私たちの中にも多分まだない。

受け止めてくれるパートナーで、私よりもずっと大人でいてくれる人で、よかった、と思う。超絶前向きな自覚はあるけど、石橋を叩いて渡るタイプなので、「知らない」は怖い。「知りたい」けれど、調べすぎると詰む種類の道な気がする。結局は、「通らないとわからない」。

大前提、楽しみ。ワクワク。けれどそれだけでは進めない、進んではダメそうな予感もしていて(私の性格的に)。

不安定な妊婦の体。アンコントローラブルなことが、こんなにももどかしいなんて。「遠くへ行きたい」と今日初めて思った。怖いな〜、梅雨が苦手な、妊娠9ヶ月の旅好きの日々。書き残すのをためらうくらいの揺れだけれど、こういうこともあったのだよね、と覚えておきたくて、素直な本日の気持ちを綴って眠る。

ここから先は

0字

子どもが産まれるまでの特別な日々を忘れないために

いつも遊びにきてくださって、ありがとうございます。サポート、とても励まされます。