見出し画像

【妊娠日記】7月がやってくる。正期産まであと2週間|予定日まであと36days

この二週間くらい、伏せっていた。と言ってもずっとベッドにいたというわけではないのだけれど、喉から来た風邪?みたいなやつが鼻にきて、全身のだるさや時折の頭痛、かる〜い眩暈など(後半は妊婦のやつかもしれないけれど)と妊娠後期のそもそもの眠れなさ、息苦しさなどが相まって、

半日は調子が良い、あとの半日は調子が悪い、翌日は終日絶不調、その翌日はまた半日か数時間調子が良い、あとの半日は調子が悪い……という交代制のリズムの中で、ゆっくりと薬が飲めない妊娠期間の体調不良の回復を眺めていた、という感じである。

まぁ、今は妊婦健診が2週間に一度で、調子が悪くなり始めたのがちょうど前回の検診の直後だったから、妊婦が飲める薬をもらいに行くためだけに通院するのを面倒がった初速の私がいかんかったんだけれども……!

ただ、その間「やだ〜調子悪い〜」と眠っているだけ、ではなかった。妊娠期間は、短くてあと3週間ほど、長くてあと1ヶ月半と少し。というところまで迫ってきたから、最後の独り身とばかりにやりたいこともあったし、里帰り前に彼に作り置き料理もしたかったし、猫ともたっぷり触れ合いたかったし、あとは6月中にできれば新生児向けの買い物系はほぼ揃えた、というくらいまで進めておきたいという野望があった。

あとあれだ、この2週間の間で一番大きなイベントといえば、東京から新潟への里帰り完了編、というやつがある。やってやったぜ、1週間前。と言っても私はただ荷造りをして車に詰め込む用の準備だけして、部屋と車の往復はすべて彼が、というだけの体たらくっぷりだったのだけれど(ありがとうね、本当に)。

そう、私は今、カエルの鳴き声が田んぼに響く、新潟県の実家のリビングでこれを書いている。

体調の悪い2週間の間、何度かnoteを書こうとトライしたのだけれど、そしてそれは下書きに残っているのだけれど(私のnoteの下書きは相変わらず100を越えている)、さすがに体調不良と寝不足、今後の不安的なものが混ざったテキストは、ネガティブのオーラを纏いすぎている気がして、ただただ綴って残すだけに留められた。

今日は、里帰りをして1週間が経ち、その間にゆっくりと実家で甘えて過ごさせてもらって体を回復させつつ、合間にベビー用品を買いに買って、ついでに最後のマタニティ〜出産前後の私のグッズも買い揃え、読み終わりたかった本を数冊読み終え、そして里帰り出産先の総合病院の3時間ほどに渡る初回の検診を、34w6dというマジの最終日デッドライン(里帰りにはデッドがあるのだ)で受けてきた、という上に月末である、という超絶キリのいい日だった。

やっと、「手」と「暮らし」が話してもいいよ、と言ってくれた気がしたので、画面に向かう。

あと60分もしないうちに、2023年の半年が終わる。そして、後半が始まってゆく。驚くほど「妊娠していること」だけ、とは言わないけれど、あまりにもそれを中心に進んできた半年間。つわりのピークとコロナの疾患で、泣きながら夜中2時に吐いていたあの日々から、もう半年も経つなんて。え、いや、それは本当に信じられない。

けれど、あの頃まだ数センチだった君はもう40センチほどまで成長して、2リットルのペットボトルよりも随分と重くなって、私の腹も横腹も内臓も、日々日々蹴りまくって存在を教えてくれて。明日から、7月1日から、私は
妊娠35週目に入る。妊娠37週からは「正期産」という、早産ではない正常分娩の期間が始まる。それまで、あとたった2週間のところまで。

がんばったねぇ、と私たちに話しかける。よかったねぇ、ありがとうねぇ、と言いたくて、やっぱりお腹に手を当てて話しかける。

ここまで、妊娠を続かせるのだ、ということに意識が向いていて。この2週間のうちに、出産、このお腹の中にいる子が世界に出てくるのだ、そしてそれをやってのけるのが他でもない私自身なのだ、という事実。そして、産まれるのがゴールでは全然なくって、そこから君は、ずうっと、願わくばずうっと。この世界で私たちとしばらくは生き続けるのだ、この目の前に広がる空間に、君が現れる日がもう少しなのだ、という。そういう現実。

そういう現実に、少しずつ、1日ずつ、新生児の肌着や哺乳瓶、おくるみやガーゼなどが家に増えてゆくたびに。正対して、理解をして、受け止めて、心を落ち着かせて、「延長線上にある未来」として抱き締める準備を。

していた2週間だった。6月の最後。

7月がやってくる。私が大好きな、夏の季節の前哨戦が始まっている。君の名前は何にしようね。美しい日々を送ってほしい。伸びやかで、気持ちいい風が吹き抜ける、肩の力を抜いた瞬間にたくさん出会えるような。誰の価値基準にも左右されない、君だけのまんなかを持って。しあわせ、ということを殊更に言葉にしなくても、それが身の回りであふれているような。

7月ですって。予定日は8月5日。いつ、産まれるかしら。仕事は本当にあと、ほんの少しだけ。これからの日々を想像すると、今までと違うリズムを迎えるのだなと理解でき始める。整えて、私自身も中心を失わないようにしたい。私は君のことを一番に愛すけれど、私も私を、きちんと愛してあげられる、そのことをいつでも忘れずに笑って軽やかにこの世界を謳歌し続ける、そういう母親に、私はなりたい。

ここから先は

0字

子どもが産まれるまでの特別な日々を忘れないために

いつも遊びにきてくださって、ありがとうございます。サポート、とても励まされます。