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祖母の推し、「小林 旭 様」

お彼岸に因んで。祖母の推しは、「小林旭」様だった。


祖母は、すでに他界しているが、「小林旭、旭」と、懐メロ番組をみたり、歌謡ショーに出かけて行った。これも、バスツアーで、お供は、菓子袋が配られるので、私だった。

菓子袋を与えられて、懐メロ、漫談、などなど、お付き合いした。まだ、幼少の頃。

あの世代で、「小林旭」とは、私の世代からすれば、「郷ひろみ、野口五郎、西城秀樹」いやいや、違う。

二寸、若いとすれば、全然思い浮かばない。

趣向は違うが、「KingーGnu」レベルか。世代的には、そうなる。


祖母は、夫を二人亡くしている。

私が若い頃には、一番最初の旦那さんの病死の方が悲しみも大きかろうと、安直に考えていたが。

私も、妙齢になって思えば、2番目の旦那さんの戦死の方がもっと、悲しかったろうなあと、思うようになった。

その、「また、死んじゃった・・・」

って、いうのが、妙に切なく感じる。


で、それが一因しているのか、祖母とは、年齢的に若い俳優であり、歌手である、「小林旭」様推しになったのかなあと、最近思う。

だって、自分が亡くなっても、「小林旭」様は存命しているから。




(大瀧詠一研究所から、お借りいたしました。)


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