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乳がん記録|退院後(5)/センチネルリンパ節生検を受けた右腕との生活

手術直後は違和感と痛みと不安で泣くほどのセンチネルリンパ節生検を受けた右腕について、退院後から術後3ヶ月後の現在まで、経過をまとめて書いておこうと思います。

退院前にも感じていた体液が溜まったことによる張りは、退院後も2日間ほど、脇腹と脇の間あたりにやや強く感じられましたが、少しずつ軽減されて行きました。しばらくは少し痛みを感じることもあっただけに、回復傾向に安堵しました。

また、この頃はまだ姿勢によっては胸の創部の奥に痛みが生じるものの、痛み止めの薬は不要な程でした。腕も大きく動かすと脇に弱い痛みと突っ張りや引っかかりがありました。また、夜にうっかり右腕を下にして眠っており、ハッと夜中に目が覚めたりするという感じでした。(でも浮腫は出ずホッとしたり)

その頃の私。外の空気を少しずつ取り込み始めた頃。

そのうち、自宅静養から外に出たいと感じるようになり、退院して6日後に散歩に出かけました。近くのスーパーや、診察で病院へは行っていましたが、少し距離がある、自分が行きたいと思う場所まで気ままに歩いてみることにしました。行った先でしばらく歩き回り、ショッピングをして帰ってきました。

その散歩中に撮影。水たまりに映る雨上がりの空。外の空気が新鮮でした。

歩けば自ずと両手を振ることになり、長時間振っていたからか、帰宅後、右腕がだるくなりました。身体もとても疲れており、体力もずいぶん落ちていることが分かりました。もう大丈夫かな?と思っていただけに、先々を思い心配になりました。ちょっとしょんぼりして、帰宅してからはゆっくり休みました。

休むと、腕も体力も、ちゃんと回復しました。またホッとしました。

右腕の動きの違和感は、痛みを感じる方向へとゆっくりと伸ばすという、小さなリハビリを日々繰り返すうちに、改善して行きました。また、だるさを感じた時には、とりあえず手を開いたり閉じたりしていました。(術後1ヶ月〜2ヶ月間ほど)

手術から3ヶ月経ち、現在は、リハビリもしておらず、術前とほとんど変わらない感覚です。2ヶ月後くらいまでは、腕を下にして眠った時などに、弱いだるさを感じることもありましたが、それもなくなっています。

また、主題からは逸れますが、現在は、もう一方の左腕については、月に一度のリュープロレリンの皮下注射後の1~2日間、だるさを感じることがあります。短期間ですが、今はこちらの方が気になることなのかも知れません。後ろ寄りに打つとだるくならないので、だるさの有無や強弱は打つ場所と関係していそうです。

右腕の話に戻ります。最近、友人の引っ越しの片付けを手伝いに行きました。術後の未経験ゾーンの腕の使い方で、どうなるかな?と思っていましたが、何も起こりませんでした。ケガについては、大きなものはしていませんが、指先の小さなささくれや、指の関節のひび割れ程度はあったものの、トラブルなく治っています。

この腕については、生活のための仕事や服作りと大きく関係することから、本当に心配しかなく、術後3回目の診察まで、毎回主治医に質問を変えて確認していました。その時の質問内容であるリンパ浮腫と蜂窩織炎の相関性についての説明を受けた時、毎回こうして聞くからだと思いますが、私の場合はセンチネルリンパ節生検のみで、どちらも、そもそもかなり起こりにくいため、「もう少し軽く考えても大丈夫ですよ」と言われました。

入院中に看護師さんから聞いたのが、浮腫が起こりやすいのが、重さのある買い物かごや袋を、買い物中やその帰りなどに、肘を曲げたところにひっかける行為です。しかし、元々左腕にしかかけないので、習慣を大きく変える必要がなく良かったです。

この状態なら大丈夫な気もしますが、リンパ浮腫は長い目で注意しておく必要があるので、念のため、重いものを長時間持たないようにしたり、ケガのリスクを避けたりして、一応、気をつけて生活をしています。

ちなみに、見出し画像は左手です(右腕の写真がなかったのです)

先日、屋根裏部屋の網戸を張り替えたりして、右腕もすっかり元気です。

次号です。がん経験のない方にも読んでいただけたらと思います。


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