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がんと治療の現在地(2023年3月20日時点)

3月3日に同タイトルで書いた内容から状況が少し進みましたので、こちらはその更新版です。

ステージとサブタイプ

3月16日に全ての病理結果が出ました。退院3日後(術後10日後)に診察を行っているので、これが術後2回目の診察でした。結果、初期治療の方法が判明し、ステージとがんのサブタイプ(がんの性質による分類)も分かりました。

治療は、抗がん剤を使用せず、現行のホルモン療法のみとなりました。また、7月に放射線治療を行うことになりました。放射線治療は、残した乳房に残る目には見えていないがんを根絶する目的で受けるものです。

また、ステージは1、サブタイプはホルモン受容体陽性乳がん・HER2は陰性・増殖力は低い、つまりは「ルミナルA」です。
(このサブタイプは病理結果においては便宜的な表し方らしいので、また別で書きたいと思います)

手術跡と右腕

手術跡については、創部の外も中も、痛みはほとんどなくなりました。腫瘍を取り出した乳輪の切り傷の電気メスによる火傷のみ、市販のパットを貼って湿潤療法で治療中です。こちらももうすぐ治りそうです。

手術を受けた側の右腕についても、浮腫むこともなく、動きも術前と同じ体感です。引き続き、重いものを持ったり、怪我をしないよう気をつけてはいます。(もちろん、影響のない左腕は以前と変わらず使えています)

さすがに乳首はお見せできませんが、こちらは脇のセンチネルリンパ節生検の創部跡です。上がリンパ節を取った跡、左下の点がドレーンの管が出ていたところ。上の傷は寄せて縫合され硬く盛り上がっていましたが、糸が溶けてだいぶ広がり柔らかくなりました。さらに馴染んで行くのでしょう。

ホルモン療法の副作用

以前にも書きましたが、現行のホルモン療法はタモキシフェンを毎朝1錠飲み、リュープリンの皮下注射をひと月に1度受けています。開始日は2月18日で、約1ヶ月間(リュープリンは2回の注射済)の投与となります。

辛いと言われる副作用のホットフラッシュや発汗、関節痛はまったくなく驚いています。あるとすれば、少し目がかすみ視力が落ちたような感じがするのと、少し疲れやすいこと(単に体力が戻っていないだけかも)ですが、ほとんど気にはなりません。この治療では、骨密度が低下するので気をつけようと思います。

術後、これだけ身体が本来持つ治癒力が発揮されている中で、やはり、がんって何なのだろうって思います。

この先、生活や仕事を通して他に分かることもあるかも知れませんが、現在地はこのとおりです。

抗がん剤治療はなくなったけれど

抗がん剤の使用は、悪心や、口内炎、約2週間後から始まるという脱毛の副作用などがあり、個人差はあるようですが、これが仕事や生活とも関わると考え、かなりの心構えで病院へ向かいました。正直、結果を聞いてホッとしました。

それと同時に、20代にスキンヘッドにちょっと憧れていたこともあり、専門家として、見た目の変化に応じて、さまざまなファッションやメイクの工夫を楽しもうと思っていたので、自分で実験や体感ができなくなってしまった!という感情も起こりました。(それほど予測し構えていた)

自分には行わないことになりましたが、技術と知見を生かし、何かできたらいいなぁと考え始めています。

おまけの写真。全ての病理結果が出た診察日の次の日は、授業を受け持つ大学の卒業式に参加。すっかり抗がん剤を使うと思っていたので、参加不参加の返事は保留にし、副作用対応にとつけまつげを買っていたのですが不要に。教え子たちへの卒業プレゼントにしました。(残り1人渡せてない〜)

こちらはその後の最新版です


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