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がんと治療の現在地(2023年5月11日時点)

退院後4回目の検査・診察で新たに分かったことの記録です。ちなみに、現時点で、手術から丸3ヶ月、がん宣告からは3ヶ月と2週間です。

腫瘍マーカー

前回、3回目の検査・診察では、腫瘍マーカー(CEA)の値が高く出たのです。いきなりの基準値越えでした。この情報のみですと、読む方もただ心配になるだけですので、先の結果を待つことにしました。これが、前回時点での記録をスキップした理由です。


「腫瘍マーカー」ってなぁに?という方はこちらをどうぞ。


もう少し前回の診察を振り返ります。説明の際に開示されたグラフ表示では、山の頂上が基準値の帯をビョンと超えてました。数値は7ng/mLで、基準値は0~5ng/mLです。主治医も少し驚いていました。

しかし、判断はCEAの値だけではなく他のデータも併せて複合的に行うものであり、その他の値は正常値内のため、何か生理的な反応ではないかとのことでした。加えて、上がり方もかなり急激で不自然だという話でした。「何かある場合は、もっと緩やかなのですよ」と。

喫煙した時に上がりやすいようで、「最近、タバコを吸いましたか?」と聞かれました。私は禁煙者で、受動喫煙の機会もなく。

したがって、ここでは何も判断せず、様子を見ることになりました。

ここから1ヶ月間、心配していても何も変わらないので、普段通り過ごしました。でもまぁ、自分の命に関わることなので、ふと思い出して心配になる瞬間も全くないとも言えず。落ち込むようなこともなく、気にせず過ごしていたけれど、そこからもうひとつモチベーションを上げるのが難しかったかしらと。あくまで自然に、無理して上げない方がいいなとも思いました。

そして、先日、4回目の検査を行いました。CEAは正常値(0.6ng/mL)に戻っていました。主治医からも「これならば、心配しなくて良いと思いますよ」と。とてもホッとしました。

そして、前回申告し忘れたこととして、CEAの数値が上がった診察の3日ほど前に、風邪気味になったことを話しました。「何が原因かはわからないけれど、それが無関係とは言い切れません」との話でした。

ホルモン療法の副作用がちょっとだけ出ているかも

それから、最近気温が上がってきたこと、それに加えて、アイメイク等でぐっと集中した時に、顔がほわっと発汗することが2度ほどありました。今まで全く出ていなかったホルモン療法の副作用、ホットフラッシュです。

気にならないほど軽いのですが、念のため報告をしました。「まぁ、自律神経が乱れるからねぇ」と、主治医。

そこで、手術前に飲んでいた漢方の服用再開が可能か、確認を取りました。それは、桂枝茯苓丸にヨクイニンが加えられた市販の漢方薬で、血(けつ)の巡りを良くする効果などがあると言われているものです。母に強く出た更年期障害の予防とか、お肌のためとか、カジュアルな理由で始めたものでした。効果があるかしばらく試しに飲んでみたところ、不調は出ず、身体には合っているようでしたが、入院の約1週間前から休止していました。

ウェブで治療に関して調べていた際に、ホルモン療法の副作用の対応策として漢方が処方されることがあり、この桂枝茯苓丸が用いられることがあるという記述を複数のサイトで見つけました。(※この他にも症状に応じて用いられる漢方薬が複数あります)

これだと、夏にはもう少し症状が出そうな気がしますし、仕事やモノづくりなど集中している時に出ると、煩わしく感じた経験も過去にあり、本来の目的に加え、その予防もできるとなお良いのではとの目論見です。

服用の再開に関しては、3ヶ月前のホルモン療法開始時にも主治医と一度相談をして、当時は様子見のため、飲まないことになりました。今回はパッケージを持参して、詳細な内容を確認してもらいました。服用しても良いとの回答でした。

これでホットフラッシュも予防できれば一石三鳥くらいのものです。効果があればいいなぁ…。しばらく様子を見て、もし変わらず強く出始めた時は、また主治医に相談しようと思います。


【ご注意】
ここに書いていることは私の場合ですので、これをお読みになっている方は、治療以外の服薬・再開に関しては、自己判断せずに必ず主治医に確認してくださいね。また、本来は、副作用が出てから対応策が取られるものだと思いますので、医師に相談しましょう。


そして、次回診察の際に、7月に受ける放射線治療の予約を取ることになりました。(設備のある別の病院で受けることになっています)

ホッとしたので、プチ祝いに好物のカヌレを帰りに買って食べました。この期間、楽しい時間を共に過ごしてくれた友人にも感謝して、そろそろ大学の授業も始まりますし、粛々と毎日は続きます。


副作用のその後についてはこちらからどうぞ


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