手作りコスメは健康生活のゴールではない、と思うのです
こんにちは。
フランスのアロマトローグ、クリストモミです。
【手作りコスメのスタートは、硬水による肌荒れから】
今日は私と手作りコスメのお話をしたいと思います。
フランスに移り住んで、数年後。
水が合わずに肌荒れを起こしたのが
私の新しい人生の始まり(笑)。
唇が赤く腫れて、
皮がどんどん剥ける状態が1年半ほど続きました。
それが劇的によくなったのが
真正ラベンダー精油を入れたみつろうリップ。
まだ学校で学ぶはるか前。
アロマテラピーの本に書いてあり、
藁をもすがる思いで作ってみたのです。
私にはよかったのですね。
肌が敏感になっていて
いろいろな市販のものが合わなくなっていたのです。
その後、日本に帰った時に化粧水を忘れてしまって
薬局で「無添加」なるものを買ったら … 。
顔が真っ赤になって痒くなりました。
市販のコスメの中には
絶対に私の肌に合うものもあるはず。
でもそこにたどり着くまで
何度肌荒れを起こすのだろう?
と考えたとき
「中身がわかる」ものを手作りするのはどうか?と思い
コスメ作りをすることにしたのです。
【基材を買う→ワークショップで作る→教わる→教える】
パリには当時、ネットショップから
小さな1店舗を構えたばかりの
手作りコスメの基材屋さんがありました。
このAroma-Zoneは、今では巨大なお店になっています。
そこで基材を買い、ワークショップに通って
作り方を教えてもらったりしました。
手作りコスメが私の肌に合っていたので
いろいろなものを作りました。
そして、アロマテラピー学校IPALで
コスメトロジーのクラスも受講しました。
先生は長年コスメ業界でレシピを作る化学者。
オーガニックコスメブランドの監修をしていた人です。
ここで、お肌の仕組み、コスメの化学的な構造
レシピ作りのノウハウを徹底的に教えてもらいました。
おかげで、自分でレシピを作ることもできるようになり
より自分にあったコスメ作りにハマります。
パリでも手作りコスメレッスンを始め
メイク落とし、さっぱりローション、保湿クリーム、
美白セラム、ハンドクリーム、リップクリーム、
キューティクルオイル、バスソルト、ボディーソープ、
シャンプー、リンス、頭皮のマッサージオイル、
歯磨き粉、マウスウォッシュ、手指用抗菌ジェル、
布用消臭スプレーなど、さまざまなプロダクトを教えてきました。
アロマテラピーの知識もあったので
生徒さんのお好みの香りにしたり
不調があれば効能を考えた精油を入れたりと
アレンジも自由自在。
色をつけたり、テクスチャーを変えたり
本当にコスメ作りは楽しくて没頭してしまいます。
【手作りコスメは究極の健康法ではない!?】
私は、健康を考えた人たちが行き着くゴールに
手作りコスメがあるとは思っていません。自然の原料は刺激になることも多い。
手作りコスメは自宅で少量作るので、
材料はシンプルかもしれませんが、
それぞれの材料の濃度は高くなりがち。
選んだ材料がお肌に合わないものだと、
肌荒れを起こす危険性は高いのです。
雑菌の繁殖も心配ですし。
どんな方にもお勧めできるものではありません。
あくまで「作るのが楽しい!」が前提で、
市販のコスメとは別物として
お肌へのリスクに納得した上で、
楽しんでいただけたらと思っています。
私が手作りコスメが好きなのは、
自分の手でアレンジを加えながら
思い描いたコスメを作れることです。
化学の実験のような、毎日のお料理のような、
特別で親しみのあるプロダクトができあがると、
ワクワクします。
使ってみると、大好きな香りと
優しいテクスチャーにお肌が喜んでいる感じ。
最近はお肌の調子もよくなって、
市販のコスメも使ったりするのですが、
でもやっぱり自作のコスメの方が気分が上がります!
みなさんも、注意するところは注意して
楽しみながら、お肌が喜ぶ手作りコスメを作ってみてくださいね!