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フランスのフィトテラピー学校

こんにちは。アロマトローグのクリストモミです。

今月は自己紹介月間です、しばしお付き合いくださいね。

【フランスではまずはフィトテラピーから】

今日は、私とハーブの馴れ初めを。
フランスでは普通、自然療法といったら
フィトテラピーから話は始まります。

アロマテラピーはフィトテラピーの1分野なので
アロマテラピーだけの学校って少ないんです。

私はそんな事情をしらず
少ないアロマ専門の学校を探して通いました。
なので、FLMNEという2校目の学校に行くまで
ハーブは習ったことがなかったのです。
日本でもハーブティは飲んでいましたが
不調の改善に使えるフィトテラピーの知恵は持っていませんでした。

【アロマテラピーとフィトテラピーの違い】

アロマテラピーに比べると
フィトテラピーはかなり難しいと思いました。
精油なら中に入っている成分によって
「この症状にはコレとコレ」
などとレシピを自由に作れるのですが
ハーブはあまり成分を学ばないのです。

というか、成分はもちろん学ぶのですが、アロマのように
「**という成分だから**作用」と単純にはいかないのです。
成分=効能とシンプルに結びつかず
ハーブのひとつひとつの薬効を覚えていった方が早い。

さらに複雑なのが、どのような形で摂取するか。
ハーブティで摂るのか
(さらにさっと浸出させるのか、グツグツ煮出すのか)
チンキで摂るのか
パウダーなのか
薬局方で定められている作り方のチンキなのか
いろいろあります。

クライアントの年齢や病歴によって
その人の症状によって
またハーブの種類によって
「コレ」というのがありますが
ハーブの種類も多いし、剤形も多いし複雑。
アロマテラピーってすごくシンプルなんだなーと思いました。

【フランスで使うハーブは日本にないものも多い!】

そして私を悩ませたのが、日本語訳。
フランスで学んだハーブは
日本で流通していないものも多く
日本語の本で確認しようと思ってもない!
あっても、もちろんフランス語名と日本語名は違うので
とっさに出てこないのです。
さらに、ハーブの種類はアロマの精油よりも多い。
覚えることが多くて、それも大変でした。

フランス語の植物名の日本語名を知りたかったら(その逆でも)
学名で検索します。

フランス語→日本語なら「Lavandula angustifolia」「ハーブ」と入れると
日本語のハーブ関連のサイトが検索でヒットするので
日本語名がわかります。


もしくは、同じように学名をwikipediaに入力して
フランス語サイトから日本語サイトに飛べば
日本語名がわかります。
ひとつひとつやるのは面倒ですが、これが確実!

【もうひとつのフィトテラピー : 森散歩と植物観察】

その後、ハーブをもっと身近に感じたいと思って
野草としてのハーブの通信レッスンを受けました。
これは、乾燥ハーブではなく
野山に生えているハーブを自分で見つけて摘んで
お料理や不調の改善に使うことを目的としたコースです。

それまで、乾燥して細かく刻まれて
お店に売っているハーブの知識を得ていたのですが
今度は森の中で自分でハーブを摘んで使う知恵です。

売っているハーブはすぐ使えるように
「もっとも薬理効果のある部位を
もっとも薬理効果が高い時期に採取し
ちゃんとしたやり方で乾燥してある」
ものです。
モノによっては、使いやすい大きさに刻んであったりします。
買ってきて袋から出せば、
すぐにハーブティなりチンキなりに使えます。

でも、野山に生えている草は
人間で言ったら
赤ちゃん期、幼児期、思春期、青年期、壮年期、老人期と姿を変えます。
青年期の初めのハーブがよいとされているなら
その姿しか多くの人は知らない。
自分が野山を散歩した時に
「知っている」姿があるかどうかわからないのです。

しかも、野山の草には
「私は**です!」と名前や学名が書いてあるわけではないので
赤ちゃん期から老人期のその草の姿を知る必要と
他の草(とくに似ていて毒性のあるもの)との
区別ができるようにならないといけない。

これが、結構面白くて
ハーブの世界が広がりました。
**科の**という学名がありますが
似ているものは植物の姿形も似ているものが多いのです。

自分の乾燥ハーブの知識で補いながら
道を散歩しているときにハーブを見つけたりして
ちょっとウキウキします。

森や野山に行かなくても
近所の道路の脇や公園でも
結構生えているんですよね。
そうすると、このハーブっていうのは、
意外とフランスではその辺に生えているものなんだ
ということが分かったり。

この授業を受けて散歩が楽しくなりました!
(地面ばかり見てますが)
そして、ハーブが身近になりました。

【ハーブ博士になれる日は来るのか!?】

2つの学校でフィトテラピーを学んで
やっと植物の本質に近づけた気がします。
自然は雄大だ!と言いますが
フィトテラピーで使う植物なんて植物界でもほんの一部。
なのにこれだけ膨大で、これだけ深いなんて!!!

今では、多少ハーブの知識がついて
仕事に生かしていますが、実はまだまだ。
植物観察が楽しい春を待って、野山にくり出したいと思います!

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