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検索の話

おはようございます。ともたけです。

今回は改めて「検索」ということを考えました。

今の時代、インターネットで物事を調べることは当たり前です。花の名前を調べるのに、百科事典で探すよりググればすぐに分かります

それくらい「検索」は簡単になりました。

このように非常に便利な検索ですが、ここには大きな落とし穴とそれだけではできないことがあることを認識しなければいけないと思います。

冗談のような本当の話

数年前の話ですが、ある雑誌の編集長がテレビで嘆いていました。いわく「今の新人の記者は足を使わない」との話でした。

その話というのは、新人の記者にあることを調査するように言ったところ、なんとネットで調査しだし、あまつさえ、新聞の記事をそのまま提出したケースもあったそうです。

「取材の基本は足」というのは古い考えと思われるかもしれないが、それがなければ新聞すらということ作れないことを理解していない。そんな話でした。

また、大学の先生が学生の論文を見るときに、他に似たものがないかチェックするソフトもあるそうです。僕が大学生の頃は、自分で本をたくさん読んで考察をしたものですが、お手軽過ぎる時代が故、ということでしょうか。

ググれば解決するの?

何でも分からないことはググればいい。というのは今や当たり前の時代になりました。しかし、本当にそうでしょうか。

例えば、統計や、データに基づいた事柄はネット検索をするべきでしょう。日本の人口や平均寿命や健康にいい食べ物を調べたりなどです。

ではネット検索できないものは何でしょうか。

・人が考えていること
・今、起きていること
・○○じゃないこと
・出来事を結び付けること

などなどです。

こういう性格の人にはこういう「傾向」があることは分かっても、人が何を考えているのかは分かりません。

今起きていることは、リアルタイムSNSでもタイムラグがでます。その場に行かない限りすぐには分からないことです。

○○じゃないこと、それ以外なのでたくさんあります。肉は食べたくない時に「肉以外」で検索してもいいものは見つけにくいでしょう。魚なのか野菜なのか、そこから考えなければいけません。

出来事を結び付ける。これがこれからの時代で必要な能力だと思うので、掘り下げていきたいと思います。

出来事を結び付ける

例えば、コロナは誰にも予測できない出来事でした。いくらコロナの解決方法をググっても結果はでません。さらに、そこから起こる問題も予測の範囲内になります。

こうしたときに、出来事を結び付けて考えるのが大事になるのです。

僕の場合、ITの仕事をしているのでこうした場面はたくさん経験しています。新しい機能やサービスを作る時は、過去に作ったものや新しい技術を参考に1から組み立てることもあります。これはネットで調べても出てこないことです。

例えば、Voicyというアプリがあります。

こちらにあるように、古くなったと思われる音声メディアを見事に活用して、企業規模を大きくしている会社です。

・忙しいと動画も見れないから、その音だけを聞いている
・作業の間、音楽を聴く人が多い
・ワイヤレスイヤホンが発達して手軽に音声を聞けるようになった

これらの情報を組み合わせて事業を思いついたと聞いています。

このように出来事を結び付けることが、新しいことを生み出すのです。これは検索だけでは絶対にできないことであり、機械が人に変わることができないことの一つなのです。

まとめ

今は何でも検索できるから、なんでも解決すると思っているでしょう。しかし、検索だけでは分からないこと、解決しないことはたくさんあります。

人にできてコンピュータにできないことの一つに「出来事を結び付けることができる」ということがあります。

人は様々な情報を集め、そこから新しいアイデアを出すこと可能です。そのためには集めた情報を結び付ける能力が必要なのです。

ググるだけではなく、集めた情報を結びつけること考えましょう。

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