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SEOもいいけどユーザーを見失わないでね、という話

Google大明神

SEOって、今でも大事なマーケティング施策ですが、いつまで検索エンジンの顔色を見て仕事しないといけないのでしょうね。なんか、Web広告関連の展示会とか行くと、Google大明神を祀る神社のようなブースが多くて、ちょっと引いてしまいます。

だって、アルゴリズムなんてある日突然(予告はありません)アップデートされるわけで、その度にひっくり返るんですよ。もうGoogle様の掌の上でかけっこして順位決めているようなものじゃないですか。

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※Google大明神ではなく、稲荷大明神の千本鳥居

もう10何年も前だと思いますが、Amazonが購入履歴をもとにパーソナライズされた検索結果を表示し始めたときに、これは「SEOの終わりの始まり」だと感じ、それをオールアバウトかどこかに書いたこともあります。パーソナライズされれば、検索順位なんて人によってバラバラになるだろうと。

でも、パーソナライズ化は進んでも、実際そうはなってないですよね。まだまだSEOは重要です。まだ進化が中途半端なのか?今後もAIが発達していくと、より厳密なパーソナライズが実現でき、順位は人によって大きく変わる。そうなればSEOはまったく概念の違うものになりますね。その可能性は大いにあります。

しかし、現状はまだそれには遠い。まだまだGoogle様のご機嫌を伺う必要があります。そして、「検索エンジンの評価を上げませんか?」というSEO会社の電話営業は、未だにガンガン来ます。なぜかこの界隈はゴリゴリ営業系です

SEO会社

SEO会社って、何をやるかと言うと、まず外部対策。キーワードを選定して、被リンクを増やし、検索結果の上位を実現するというもので、料金は会社によってまちまちですが、月30~50万程度でしょうか。成功報酬のところもありますが、成功(検索10位以内とかの契約)したときには固定料金よりも高くなるのはしょうがないですね。

内部対策をやってくれる会社もあります。キーワードの選定はSEOの前提ですが、そのワードを軸に内部のコンテンツを修正してくれるようです。

いずれにしても、「キーワードの選定」がないと何も始まらないのがSEOです。そりゃそうですよね。対象となる検索ワードを決めないと、順位がそもそもわかりません。そして、SEO会社としては、その案件で報酬をもらうためにどうするかと言うと、勝てるキーワードを選定します。

これ大事ですね。勝てるキーワード。これはいろんなツールを使って需要を調べたり、競合を調べたりするのですが、でも、ちょっと待って。何か違和感を覚えませんか。「勝てる」って、何と勝負してるのでしょうか?もちろん、この「勝つ」というのは相手を打ち負かすというものではなく、検索で上位に表示するという結果を指すのですが、もうこの時点でユーザー(顧客)が置いてきぼりになっていませんか?

向き合うべきはユーザー

そのSEO会社は、あなたのサイトのユーザーを理解しているのでしょうか?おそらくしてません。ユーザーがどんな時にどんなワードで検索するのかそのユーザーにどんな情報を提供すればいいのか。そんな基本的なことをすっ飛ばして、機械的に勝てるワードを選定していませんか。

向き合うのは検索エンジンではなく、ユーザーです。でも、一番それができるのは、事業主体である皆さんです。それを理解するコンサルタントであれば問題ないですが、SEO会社は営業会社です。そんな面倒なことやりません。勝つワードじゃないとお金にならないですから。

もちろん、勝てるからと言って、突拍子もないワードを提案してくることはないと思います。それらしいワードを一生懸命探してくるでしょう。でも、自社のユーザーが、どんな時にそのワードで検索するのか。そのワードで検索した人に対して、どんな情報を出すべきなのか。今のLPでいいのか。そんなことをイメージしてください。

そして、SEOより前に、そのワードでリスティング広告(検索結果に表示される広告)を出してみるのもいいと思いますよ。どちらが費用的に安いかですが、よくわからないワードのSEOで何十万か払う前に、まず少額でリスティングして需要を確かめるのはありだと思います。

いずれにしても、どんな時も向き合うべきはユーザーです。それ以外は二の次。それを忘れないで下さい。

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