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問題発見の人間学。結論に飛びつくな、だが第一印象を無視するな。

 こんにちは。本棚を整理していて、Donald C. Gause/Gerald M. Weinbergの「ライト、ついていますか -問題発見の人間学-」という本を久々に手に取り、良い言葉があったのでまとめていきます!

 この本は副題にあるように、問題発見についての本です。学校では問題を解くことは教わりますが、本当の問題は解くよりも発見する方がずっと難しく、ずっと面白いということが書かれています。

 振り返りも込めて、自分が印象に残った箇所をピックアップします。もちろん名著でもあるので、広く多くの人に読んでいただければと思います。人生を豊かにしてくれるかもしれません。

所感

正しい問題定義が得られたという確信は決して得られない。だがその確信を得ようとする努力は、決してやめてはいけない。

引用元:ライト、ついてますか -問題発見の人間学-

 プロダクト開発や事業展開においては、未知の分野に突き進むことが不可欠です。しかしながら、可変的な市場状況に直面する現代では、適切な課題定義が成功への近道になります。不確実な状況下に置かれながらも、多数の意思決定を迅速に行い、柔軟に動くことで前進していきたいと考えています。

 不確実な世の中だからこそ、何にでも当てはまると思います。事業を創っていく上で、正しい問題定義は重要です。ただ刻一刻と変化する日常の中で、無数の意思決定をしつつ、不確実ながらも前に進めていきたいです。

キミの問題理解をおじゃんにする原因を3つ考えられないうちは、キミはまだ問題を把握していない。

引用元:ライト、ついてますか -問題発見の人間学-

 問題を解決するためには、細部にまで目を向けることが必要です。多くの人は、問題定義にフォーカスして大枠を見落としてしまいますが、実際にはそこに落ち着く前に、細かい部分に注意を払うことが重要です。もし3つの要素を見つけることができない場合は、問題を正確に把握する能力や意志力に欠けることになるかもしれません。問題を解決するためには、最初に細部に注目して、問題の全体像を理解することが必要です。

 どんな問題定義でも、見落とされる恐れがのある要素は何百とあります。そのうちの3つを考え出せなかったら、考える能力、または意志に欠けているということを示しているかもしれません。

結論に飛びつくな、だが第一印象を無視するな。

引用元:ライト、ついてますか -問題発見の人間学-

 仕事をしていて結論を急ぐとき、自分自身を騙している可能性があります。結論に至るまでの思考プロセスを無視し、原因を追求せずに逃げることは避けるべきです。思考を逃げることは、自分自身を欺くことであり、後々まで影響を与える可能性があります。だからこそ、結論に飛びつくのではなく、しっかりと原因を追求し、正しい判断をしていきたいです。

 どうしても結論も欲しい時はあります。ある一定のところまでいって、何となく自分の中で結論付けて、原因を追求しないことがあると思います。そっちの方が楽だからです。結論っぽいものに飛びつくのではなく、思考から逃げないことはすごく大事です。

最後に

 この本は読んだタイミングに置かれている自分の状況によって、あらゆる視点で発見のある本だと思います。休日に本の整理をしていると、昔読んだ箇所などを振り返ってしまい、一向に片付けが進みません。今回もそうです。それでも置かれた状況で発見した言葉を大事にしていきたいと、ふと思いました。

 もう1つ今回noteが提供しているAIアシスタント(β)もところどころ使ってみました。普段考えつかないような切り口や導入等、人間を拡張してくれるような感覚を得ました。まずは何事も手軽に触ってみて、インターネットで検索するのが当たり前になっているように生活の中に馴染ませてみようと思っています。


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