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癌に関すること

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2014年6月からの闘病記録と癌に関する情報
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2019年4月の記事一覧

癌と共存可能な時代になった

下載の記事にあるように、癌の治療技術(特に抗癌剤)の進化によって、QOL(生活の質)を下げずに生存期間を延ばせる時代になってきている。
おれも発病した当初は治癒を目指していたが、転移が判明してステージ4になってからは寛解を目指し、いったんは寛解したのちに再発してからは共存を目指すようになった。
治らないことをストレスに感じるのではなく、いろいろと試行錯誤しながらしぶとく生き延びることを楽しむといっ

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悠々として急げ

作家の故開高 健の言葉である。
自分なりに置き換えて、「焦りはしないが残り時間を懸命に生きる」といった意味に使うことにする。
昨日、春日市に二ヶ月ぶりの検診に出かけてきた。
今回は腫瘍マーカーと造影CTの検査だった。
腫瘍マーカーはCEAというのが、基準値より高かった前回よりもさらに少し上がっていた。
造影CT検査の結果、後腹膜リンパ節の腫瘍の増大はなかったが、肺に転移が認められた。
個数は両肺で

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大腸癌の薬物療法について 2019.2.2

谷岡洋亮(川崎医科大学附属病院 臨床腫瘍科 医長)

近年、大腸癌の化学療法は新規薬剤の登場によって治療の選択肢が増え、高い治療効果が期待できるようになっただけではなく、患者の状態やニーズに合わせた治療選択が可能となってきた。加えて、留置カテーテルの使用など薬剤投与の工夫や吐き気止めなどの支持療法の進歩によって多くの治療が外来で行えるようになり、生活の質の向上にもつながっている。