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言葉をもっと味方につけたい

10代、20代の頃は自分がルールだと本気で思っていた。あの自信はどこから来ていたのだろう。これが私よ!素晴らしいでしょう!

出来ないことは無いって本気で思っていた。

今でもある意味、そう信じている。でも、知らず知らずのうちにため込んでしまっている社会の常識や「こうであるべき」的概念。一番嫌いだったはずなのに。そんな「こうであるべき」「こうじゃなきゃ」が皮膚の上に蓄積されて硬化してるみたい。その硬化した皮膚が邪魔してうまく呼吸できない感じ。苦しかった。今も苦しい。

パンデミックが始まって、フリーランス通訳者としての仕事が減り、皆無になりスケジュールでパンパンだった私の手帳はきれいに空っぽに。フリーランスとして駆け出しの私は、仕事のオファーが来ればNOと言えないので、元来の真面目な性格もありガチャガチャの忙しさに自らを貶めていた。でも、空っぽに。

一番欲しかった時間が手に入った!社会のノイズをいったん荷下ろしして、本来の自分を取り戻せるかも。でもそれは簡単な作業ではなかった。

自分が作品を作って、何になるのだろう?何の役に立つのだろう?自分の本来のやりたいことは何なのか?自分て結局誰なのだろう?

自宅で時間と自分と向き合って、いつもくるくる同じように自問自答していた。自分の思考のスパイラルから抜け出せたら良いのに。

そのスパイラルから、自分で作り上げた枠組みから少しでも抜け出すため、苦手意識の強い言語化をしてみる。私にとって簡単なことではない。通訳者として言葉のプロフェッショナルではあるけれど、私にとって自発的に言葉を操るのはとても難解なこと。でも、やってみる。

言葉を味方につけられたら良い。








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