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やることを作る日常 運転篇

はじめに
2022年4月、実家のある福島県南相馬市に戻ってきました。18歳の高校卒業以来、住民票をこちらに移すのは初めてです。
同年3月末にて勤めを退職。特に仕事のあてもなく実家に戻ってきた状況で、これからどうするのかまったく未定。
ということで、現在「やることを作る」ことが課題となっております。
退職したからといって特段たくわえがあるわけじゃない。しかし、なにか始めてみたいという気持ちは強くある現在。これから出会うであろう新しい仕事に向けて、「やることを作っていく」日常を書いてみようと思います。

現在のやること
今回、勤めを退職する前から、まず初めに車の運転をやると決めていました。こちらは車社会で、みなさん18歳になったら免許をとり、身体の一部のように運転する。
わたしはというと、東京での生活が長く、公共交通機関を利用すれば生活に不便は感じないできたため、免許をとったのは40歳目前のとき。動機は「これまでやったことのない何かをやってみたかったから」結構のんき。東京で免許取得。何度か実地試験で落ちて、やっと受かったものの、免許を手にしてからほとんど運転をしないまま約10年くらいが過ぎた。
震災を機に、実家や地元に触れる機会が増えたので、運転をやってみようかと、取り組んでみたものの、ペーパードライバーの時期が長すぎてとにかく恐怖がぬけずに挫折。中古の車を買い、自分なりにがんばってみたけど、半年もたたないうちに根をあげて、車を引き取ってもらった。それから時間はすぎ、あっという間に更なる4,5年がたった。
こんな経緯があります。これで運転は一生しないと思っていたのでした。
しかし、このたび実家に戻ってきて一番始めにつくった「やること」は車の運転。

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わたし運転だめなんです

運転がこわい。ハンドルを握ると緊張しすぎて蛇行。右折ができない。スピードが出せない。右側に寄って走る。ミラーを見ることができない。駐車ができない。状況判断が苦手。車幅の感覚がなく、どこまでいったらぶつかるかというカンがない。あげると枚挙にいとまがない、とはこのことで、こういう人は運転しないほうがいいねといわれるんだろう。

「実際、運転はそれほどむずかしいもんじゃないんだよ」なるほど。すごくむずかしかったら、世の中にこれほど車が走っているわけないじゃないか。そりゃそうだ。「慣れですよ」そうであると思う。すいすい運転できたら行きたいところに行くことができるし、海外でも運転できるかもしれない。行動範囲が広がって楽しい発見がいっぱいあるだろうなあ。でも、運転が楽しいなんて思える日がくるのだろうか。3,4年前に挑戦して以来、またしても時間がたってしまっているし。

なんで運転が怖いの?

これはなんといっても慣れていない未知の世界であるからだと思う。新しいことを始めるということは、これまでの安全地帯から出るわけだからこわいのはあたりまえ。失敗もあたりまえ。そいうして覚えていくということなんだろう。

それから、子供のころ父親が運転していた車に乗って事故にあったことがある。父親は若いころからずっと運転していているけれど、わたしが小学校の時、交通事故にあって入院している。こんなマイナスの記憶が潜在的にしみ込んでいるのかもしれない。家族をのせて温泉に連れて行ってくれたなあ、駅までの送り迎えをやってくれたなあと今さらながらに思うけど、これまで父親がこの大役を担ってきたのです。

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とりあえずやってみよう

日本全国、わたしのような人はたくさんいると思う。コロナで在宅勤務が十分可能ということが立証されたわけだし、地方移住という選択肢が現実的になってきている。これまでは都会で車が必要なかった人でも、地方に住むとなると車社会へ入っていく。長い間ペーパードライバーであった人が初めて運転することになるという局面。教習所のペーパードライバーコースに通うか。一種、個人コンサル的にこのようなケースを受け持つ職業の需要が増えてくるのではないかと思っている。今回は後にひけない。運転うまくなるならどんな訓練でもやりますという感じ。だって生活していくわけだから、それは真剣にならざるを得ない。運転するということは重大な責任を担うことになるんだよ。でも、運転楽しくなる日なんてくるんだろうか?

今どきの車はかしこいですよ

AIがどんどん発達して、今の車はいろんなことを自動でやってくれるようになっているという。たとえばライト。AUTO機能にしておけば夕方になればライトをつけてくれるし、トンネルに入ればちゃんとついてくれる。高速道路での自動運転、自動衝突軽減ブレーキ、安全管理等、以前中古の車を購入したときにはついていなかったいろんな機能がついている。もちろん過信してはいけないけれど、緊張してミラーもろくに見えないくらいの超初心ドライバーにとってはすごくありがたい。とにかく運転できるというだけでもすごいことだ。南相馬市は現在人口およそ5万8千人。震災前はおよそ7万7千人だったから、2万人くらいの減少となっている。道路も地方都市とはちがい、何車線もあって車線変更を頻繁にしなければならないということはない。広い道路は国道、県道。街なかは一車線づつが通れるくらいの道が一般的。いわゆる、のんびり走ることができる環境。それでも事故はある。通勤はたいてい車。この中でわたしはやっていけるのかー。「やることを作る」には、このくらいの負荷がないとやりがいはないかもしれない。取り組む価値はあります。

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