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文化、アートについて

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文化やアートなどについて、ふと思いついたことをまとめています。
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#日本文化

お土産文化から「もの言わぬ」を考える

2019年から、オーストラリアで留学している長女。 コロナ禍を経て、ようやく遊びに行けること…

榎田智子
1年前
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今日の一言!『結果への操作願望を捨てて純粋に行為する』

「物事をやり遂げたいなら、失敗する恐怖も、成功への願望も傍に置いとかなきゃいけない。どち…

榎田智子
2年前
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今日の一言!〜「意地汚い」と「意地悪」から、日本文化の根っこについて考えてみた〜

冒頭からあまり気持ちの良くない言葉を羅列してしまって恐縮だけど、 この間の次女と長男との…

榎田智子
2年前
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和えるということ

この前ご紹介した、土井さんの対談本で、「和える」ということについて語られていました。 旧…

榎田智子
2年前
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読後感想『料理と利他』土井善晴・中島岳志著

いつも楽しく拝読している鳥越さんのnoteで『料理と利他』を見つけました。 長野県佐久で本屋…

榎田智子
2年前
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暗き秘密〜予定なき自然の調和に身を委ねる〜

ここ数日風が強い日が続いたせいもあってか、月がすごく澄んでいるような気がする。 三日月を…

榎田智子
3年前
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荒魂・和魂という文化〜祟り神になるかならぬか〜

昨日、久々に地面の底から湧き上がってくるような凄まじい怒りを覚えた。怒りの原因となる連絡をしてきた方にも、最大級に怒りをぶつけ、文句を言った。 あまりに頭にきすぎて、気がついたらそのまま寝てしまった(子供か笑) 人間というのは不思議なもので、一晩寝れば怒りは鎮まるものだ。 さっき、お風呂に入りながら、ふと、人間って、祟り神になろうとすればいくらでもなれる、と思った。 慎ましく日々の暮らしを立てている善良な市民が、ある日超絶理不尽な要求を叩きつけられる。もしくは、大切に

ママ友同士の会話に、古典と未来が潜んでいる

安冨歩氏によれば、中世までの日本では主語と述語がなかったそうです。 現代の私たちが中世の…

榎田智子
3年前
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着たまま針を使う時に、縁起の悪さを転換するには〜言い伝えから感じたこと〜

この前、知人とたわいのないお喋りをしていて 着ている服が綻びて、そのまま縫わなければいけ…

榎田智子
4年前
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日本文化における「写実」という感覚を考えてみた

ちょっとハードな1日だった深夜なんかに、ノートの端っこに落書きすることがある。猫や犬、花…

榎田智子
4年前
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発酵と日本文化の関係を改めて考えてみた

noteの下書きで「これはこのままお蔵入りかなぁ」と思っていたり、普段なんとなく考えているけ…

榎田智子
4年前
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昭和の言い伝えから日本文化を考えてみた。

「救急車のピーポーって音が聴こえたら親指を隠せ」という言い伝えを聞いたことありますか?さ…

榎田智子
5年前
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感覚の違い 文化の違い

中国のメディアチームを北海道撮影ツアーに連れて行ったときのこと。 夕飯時にお風呂の入り方…

榎田智子
5年前
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箒の発明

歌舞伎の小道具を扱う老舗のご依頼で、時代考証の専門家の方からお話を伺う機会がありました。 その時は、烏帽子の話がメインだったのですが(その話も相当奥深くて凄まじかったのですが)、一番印象に残ったのは役柄の身分や性別によって動作の「型」が全て決まっていること。 例えばおばあちゃんと若い女性の杖のつき方は、その持つ位置や、指の置き方で区別されているし、戦う気のあるなしは、左手と右手の棒の握り方で区別している、など(順手か逆手か)。 動きとしてはかなり微細なことなのですが、そ