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忘れられない! ギリシャのファーストフード

美味しい物との出会いは、ある日突然やってくる。
それは新婚旅行のクルーズ旅で、ギリシャに訪れた時のこと。

7月に訪れたヨーロッパはまさにベストシーズン。
太陽の下、キラキラ輝くエーゲ海に浮かぶサントリーニ島へ寄港した。まるで童話の世界に出てくるような白い街並み。期待を裏切らない風景がそこにはあった。

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ここは本来なら1泊して、ゆっくりと散策をしたいくらいの場所。だけどクルーズの旅は、寄港する時間に限りがあるため、サントリーニでは、絶景ポイントに立ち寄り、写真を撮りまくっていた。

暑い日差しの中、疲れて来たので、ちょっとカフェで一息入れる。名物のギリシャコーヒーとギリシャヨーグルトをベタに食べてみた。

結局、ベタなものは外れがなく、確実に美味しい。

サントリーニの青と白の街並みを見ながら、ふと我に帰る。あれっ、これは日本で食べるブルガリアヨーグルトとほとんど変わらない味ではないか?(日本にはギリシャヨーグルトもあるけれど、どちらかというとブルガリアヨーグルトの味に近い)

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場所を移動して、ランチを探しに歩き回る。ギリシャはシーフードも美味しいし、ギリシャ風グラタンのムサカも有名。

だけどレストランを吟味する時間がない。夫はどこでもいいという。

夫は食べ物にこだわりがそこまでなく、海外のマクドナルドに行くのも楽しいというくらい。ファーストフード?新婚旅行でありえない…。

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どんどん時間が迫る。ガイドブックを開いて見ると、ふと目に止まったのが、ギリシャのファーストフード的な存在のギロピタ

ギリシャの国民がこよなく愛する食べ物と書いてある!ファーストフードという響きは好きではないけれど、ギリシャオリジナル。

時間も限られているし、夫も乗り気なのでこれは食べておかない手はない。

街角でギロピタっぽい物が売っているお店を早速発見した。人気店のようで列になっている。回転は早く、すぐに順番が来た。オーブンストーブの前でぐるぐる回転させているお肉が見える。ケバブっぽい味なのか?豚肉でオーダーしてみた。他には、羊、鶏肉、牛肉もある。

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ギロピタは、ピタパンに、ケバブ、玉ねぎとトマトなどの野菜のスライス、フライドポテト、そしてヨーグルト(これはニンニクとキュウリも入っている)をはさんで食べる。ヨーグルトを入れるところがいかにもギリシャっぽい。

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ヨーグルトは合うのか?恐る恐る食べて見る。「おーこれは!あたり」とほおばる。

ケバブの香ばしい味、ジューシーな野菜、サクサク、ホクホクした太めのフライドポテト、酸味のあるヨーグルト。これが絶妙にマッチしていて、食べてみると美味しいのだ。ヨーグルトも水っぽくなく、ベトベトしない。

お肉やフライドポテトもあるのに、ヨーグルトがいい仕事をしていてさっぱり食べられる。フワフワのピタパンに包まれて、食べやすい。

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ギリシャビールと一緒に食べるとさらに美味しいことは間違いない。

旅先で、予定になかった美味しい味との出会いは、なんともいえない。知られざる宝物をみつけたようで、旅のレベルが何倍もアップするような気がする。

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こんな食べ物が、この世に存在していたとは。

恐るべしギリシャのファーストフード。

そもそも、その国の人々が愛するファーストフードにも、間違いない美味しさがあるのでは?日本のファーストフードといったら、おにぎりか?

ファーストフードなんてありえない!と一瞬でも思った自分に恥じたい。

現地でないと食べることができない味、ハネムーンの忘れられない思い出となった。

ギロピタよ、ありがとう!





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