推しは心の隙間に入り込む
前提として、わたしはオタクで腐女子で百合好き。単語の意味がわからないのであれば、この日記はあなた向けではないのかもしれない。
推し。
もしかしてこれ、オタク用語なのかな。すでに市民権を得た単語だと思っているのだけど。簡単に言うと「好きで好きで大好きで応援し続けたい」人のことを指す。アイドルとか、漫画のキャラクターとか。
推しはそう簡単には変わらない。だって、好きで好きでたまらないのだ。好きすぎて苦しい気持ちになったりするけど、それでも離れられない。もしくは、心の支えになっているので手放すわけにはいかない存在。それが「推し」
推しがいる人は幸せ
わたしの友達は某国民的アイドルグループのファン。いわゆる箱推しというやつだ。
わたしが生涯愛すだろうと思っているのは、もう完結した漫画の某キャラクター。わたしは二次創作をするタイプのオタクなので、推しを考えている時間は長い。
他にも心に推しを抱えている友人は多い。単純に「みんなオタクなんでしょ」と言ってしまうのは容易い。オタクは何かに夢中だからオタクと呼ばれるからだ。でもそれだけじゃない。皆に共通しているのは、その時何かしらが原因で心に隙間があいていたということだ。
激務の果て生活がままならなくなった友人は、テレビでキラキラと笑顔を振り撒くアイドルをみた時に、空しくあいた心に彼らがすぽんと入り込むのを感じたそうだ。
わたしはちょうど勤めていた会社の上層部が大きくかわり、待遇に変化があり大変不安定な気持ちで日々を送っていた。何か楽しいものに救いを求めていた。一人でも楽しめるもの。できればストレスを解消できそうなもの。そういえば、10年はやってなかったけど今までで楽しかった趣味って創作活動だった、またやってみようかな。そうぼんやり考えていたところに、彼らに出会い、彼らが心に落ちていった。
Fall In Love
推しがいる人は幸運である。なぜなら救いがすでに心の中にいるからだ。
けれど、こうも思う。心に隙間をあけ、心に穴を空けたのは誰なのかと。
わたしたちはすでに大人であったため、心に入ってきた推しを大事にして楽しむこともできる。けれども、癒しが必要なほど心身に傷をつけたのは誰なのか、それだけは、ほんの小さな紙クズのような問いだけれども、絶対に忘れない、と思っている。
もし次に同じようなことにめぐりあったら、心の推しと共に、次こそは自分のために戦わなくてはならないから。
もし、推しがいない人は、応援したいと思える何かを見つけてみてはどうだろう。例外なく(と言い切らせてもらうが)強くなった自分を発見することになると思う。
あなたがいるから元気でいれるの
だからお願い長生きしてね
キラキラピカピカ光が眩しくて
誰かの推しになりたい秋
わたしが最近見つけたかわいい子たちは
「つばきファクトリー」といいます。ぜひ聞いてみてください。
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