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国際結婚10年を振り返るー言語編③ 私たちの恥ずかしい失敗談

こんにちは。Tomoです。
アメリカ人の夫と、ブライトパスメディアという会社を経営しています。

今回は、私たちの日本語/英語の面白い間違いを紹介します。外国語を学ぶことの難しさや楽しさが伝わればいいなと思っています。

カタカナ言葉が難しい。

夫に出会うまで、気がつかなかったことがあります。それは英語由来のカタカナ言葉を、日本語/英語で使いこなすことが意外に難しいことです。

夫の場合、「ー」のある言葉を正確に書くのは、かなり難しかったようです。

例えば「ヨーグルト」は、英語で「Yogurt」。「ヨグルート」?「ヨグルット」?英語の発音をもとに、あてずっぽで言っている限り、正解は導き出せません。

まぁ外来語に限らず「救急車」とか、「公共交通機関」とかも難しいのですが。昔、映画「ダーリンは外国人」を観たとき、初めのシーンでトニーが「ほうれん草」を「ホレンソ」と書いているのを見て、「わかる!」と思いました。

一方の私も、カタカナ英語がそのまま通じると思って英語で話すと通じません。例えば「LIVE=ライブ」は「同時中継」などを表す言葉なので、「コンサート」という意味で使うと違和感があると言われます。
また、「〇〇をゲットした!」というフレーズも、現在形の「get」に過去形を表す「した」がついて変だとか。その延長で、英語でも過去形にすべきところを現在形で話してしまったりします。

1文字違うだけで大違い

私たちは主に会話やメールでお互いの言葉を覚えました。そのため、単語がうろ覚え。1文字違いは日常茶飯事でした。

夫がつまづいた子供を抱き上げ、「この子、ころした(ころんだ)」と言った時は、ぎょっとしました。お母さんが寛容な方で、笑っていたのでほっとしましたが。

また、ある時は、友達に「あなたの目はカワイイね」と言い、「じゃ、他は可愛くないのか!?」と総ツッコミに合いました。かわいそうに・・・「は」と「が」が違うだけでニュアンスがこうも変わるのか、と戸惑っていました。

私も、ごちゃ混ぜになって変な英語を話します。

「Have fun.(楽しんできてね)」を「Fave Han.」とひっくり返したり、「どういたしまして」と言おうとして、「No Problem.」と「You are welcome.」が混ざって「Your problem.」と言ったり。「ありがとう」と言った夫に対して、「あなたの問題だ」と答えたら、ちょっとびっくりしますよね。

こういった間違いは、すぐに自分でも気付きますが、よくわからないものもあります。

例えば、日本語には「R」「L」の明確な区別がないので、この2つが混在する言葉は、しょっちゅうごちゃごちゃに発音します。それが面白いらしいのですが、その感覚はよくわかりません。「Library(図書館)」を「Riblaly」と発音したときの、ゲラゲラ笑える感覚は、説明を聞いてもよくわかりません。
「Rice(米)」と「Lice(シラミ)」を間違えてはいけないのは有名な話ですが、意味をなさない言葉になっても、その響きが面白いようなのです。おそらく、夫が「座布団とって」を「ざびとんとって」と言う時に、くすっと笑える感覚に似ているのだろう、などと想像しています。

家の裏でマリファナを吸ったことになっていた。

英語の文章として成立しても、間違っている場合もあります。

あるとき、アメリカからきたお客さんに、「今日何をしてたの?」と聞かれた私は

「I took a weed. 」と答えました。

「草取りをした」と言おうとして、とっさに「took= 取った」「weed=雑草」を使ったのです。

そのとき彼女は何も言いませんでした。しかし、その晩、ちょうど言葉の話になり、思いも寄らない事実に直面します。

「I took a weed. 」だと、「マリファナを吸った」という意味になるというのです。この場合、正しくは「I pulled weeds.」なのだと。

「取る=Take」はこの文脈では使えず、さらに「雑草」は「Weeds」と複数形にしなければいけない。「a weed」と単数形にし、なおかつ「take」と合わせたことで、「マリファナを吸った」になってしまったのです。「家の裏で一服してた」という感じでしょうか。
もちろん、そんなことしていないですし、相手もそれをわかっています。だから、彼女も受け流してくれたのですが、ちょっと違う動詞を選び、単数形と複数形を間違えるだけで、こんなことになってしまうのか!と衝撃を受けました。

失敗を笑いに変えて、楽しく学ぶ

この間違いは、絶対に自分では気づけないと思います。けれど、間違えて、「恥ずかしい」とか「面白い」と感じたら、もう忘れません。

私は、このような失敗を笑ってネタにするタイプ。そうした気質は、外国語を学ぶときに、多少役に立っていると思います。けれど、私が失敗しても英語を話し続けられるのは、ひとえに周りの人たちの優しさのおかげです。

笑っても馬鹿にはせず、安心して失敗できる雰囲気を作ってくれる。ここぞ、というときには、ちゃんと指摘してくれる。夫との繋がりで、周りに外国人が増えたので、私も彼らにとって安心で助けになる存在でありたいと願っています。そして、一緒に失敗を笑いにかえ、かつ共に成長していきたい。

きっとこれからも挑戦が続きます。

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