渡英を決意した仕事

大学生の時は、「就活したら負け」のような変な認識があったため(芸術系大学ではよくあるのでしょうか? 美術系はもっときちんと社会人になる準備をするのかも・・・?)、インターンや企業研究等することは一切なく、もちろんエントリーシートを記入することなく卒業。 

音楽の仕事だけでは暇すぎた&お金がなかったので、日本食屋さんで配膳のアルバイトをすることにしました。

和食屋さんでは「決められたことをきちんと守りながら、スピーディーに業務をこなす」というのが本当にできなかった上(今もできません)、「週3以上は入れません(疲れるので)」みたいな態度でしたが、1年ほどお世話になりました。

おかげさまで着物の早着替えができるようになり(業務前の着付けの時間はバイト代に含まれないため)、後のロンドンでの仕事(フルートだけでは印象が薄いので、着物を着て尺八や篠笛を吹くこともあります)獲得に役立ちました。

周りの方々も私の役立たずさにイライラされていたと思うのですが、我慢強い方が多く、特にイジメられることもなく(1、2回嫌味を言われましたが、その方が先に辞めたのですぐに環境改善)、今から考えたらとても恵まれた環境だったと思うのですが、「こんな重いお皿を運び続けるのは無理だから、ここからどうにかして進路変更せねば」という思いが強くなりました。

そんな時に、大学時代から現在もお世話になっている先生から、ロンドンにある大学の話をお聞きし、興味が沸きました。

私の場合、フルートの実力も音楽系大学(音大ではなく、音楽科の演奏家コースみたいな感じ)卒業の割には頼りなく、英語も中高時代から平均点以上を取ったことはなかったのですが、先生が教えてくださったコースは、演奏半分理論(論文書き)半分みたいなコース、しかも大学院入学前に必要なIELTSの点数が基準に満たない海外生のためのコースも備わっている学校で、「こういう場所なら、なんとかなるかな〜」と気軽に挑戦してみることにしました。




この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?