閑話

売れっ子音楽家の転職

自分の思い出話に飽きたので、少々現在のことも書いておこうかと思います。

最近、ロンドンのウェストエンドミュージカルの某有名作品に30年間ほどバンドマンの一人として出演されていた方にお会いすることがあったのですが、Linkedinでご挨拶しようと思ってその方のアカウントを訪問したところ、肩書きが楽器奏者→ビルダー(大工さん)となっていました。

コロナ禍で解雇→そのショー自体はコロナ後復活したけれど、楽団員は大幅に減らされ、かなりのパートが電子楽器に・・・・という経緯だそうです。

ウェストエンドで30年レギュラー出演の音楽家でも、転職の必要性があるとは、恐ろしい世の中です。それなりにご高齢なのですが、全く別の職種に転職完了できて、すごいなと思いました。 イギリスはDIYが盛んなので、元々得意だったのかもですが。


私の転職と税金と

私もコロナ禍で全ての音楽系の職を失い、オンラインレッスンもいまいち(フルートは、大人の中級者以上の方にはオンラインでも良いけれど、子供さんだったり、ビギナーの生徒さんのオンラインレッスンは難しいかなという感じでした)手応えなく、偶然募集のあった暗号通貨の取引所でその後3年ほどお世話になりました。

暗号通貨取引会社での最初の2年はパートタイムだった為、お給料額的に所得税の心配をすることもなかったのですが、最後の1年はフルタイムで、なんだか免税(?)の制限を超えてしまっており、しかもアメリカ資本の会社だったので、税金の手続きを自分でせねばならず、本日、重い腰を上げて税金の申告しました。

「お給料安いし、所得税もそんなに高くないだろう」とタカを括っていたのですが、私的にはインパクトある額で、かなりショックでした。

これまでの仕事は、フリーランス系は申告しても額が少なすぎて税金免除、雇われ系はお給料から天引き系な会社や学校ばかりだったので、実際に所得税を自分で払ったことがほぼなかったため、大変な衝撃でした。(計算したらすぐにわかるのですが、怖くてできなくて、今日まで延ばし延ばしに)

こんな貧乏人から吸い取るのか〜〜〜〜!!!っていうか、それなら税金を有効に使って子供の学校給食もっとマシにしてくれ〜〜〜(学校給食が悲惨すぎて、毎朝お弁当作ってます)と思わずにはいられませんでした。

結局、暗号通貨取引所勤め時代にちょこちょこ勉強用に買っていたビットコインを売って税金の一部を払うことにしました(自分でも運用していないと、お客さんに質問された時に答えられないので。しかし、結局私程度の運用額ではお客さんの本気度には到底叶わないので、焼け石に水でしたが)。 

この1−2日はビットコインが比較的高値だったのが不幸中の幸いでしたが、もう買い貯めた(というほど溜まってもなかったし、今回売ったので、もしかしたら来年の確定申告で申請する必要あるの・・・?)ビットコインも無くなりました。 しかも、よく考えたら、もっとビットインが高かった頃に買っていたので、結局損してる・・・・・・・・・?


まとめ

音楽の仕事をしていると、時代や自分の専門とする楽器によっては音楽だけでは暮らせないことも多々あるため、色々柔軟に対応するのが生き残りの鉄則かと思いますが、税金や資産運用のことももっときちんと知っておかねば辛い目に遭うという事を学習しました。 

でも暗号資産取引業界で働いたにも関わらず、まーーーっったく知識が身に付かなかったので、私に運用は向いていないのだと思います(取引所の手数料とかも、悔しーーーーと感じてしまい、心臓に悪いし)。 それ以前に、資金もないし。

というわけで、これからはせめて税金分は考慮しながら生きていきたいと思います。

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