学生ビザとアルバイト

学生ビザ

イギリスでの大学院終了後は、学生ビザロンダリング(当時は一応正式に認められた方法でしたが、気分はなんとなく・・・)のためのコンピュータースクールのPhotoshopクラス(単位取得が甘そうだったので。動機が不純ですみません)で午前中に学び、午後からはベビーシッターかフルートの生徒さん宅でのレッスンに伺うというアルバイトの日々でした。


Photoshop

学校で習ったPhotoshop技術は、特に仕事として現在役立つレベルにはなりませんでしたが、私はツールにもプログラミングにも全く興味を持たない人間なため、無理やりやっておいてよかったです。 自分のコンサートのチラシ作り程度には使えております。


プログラミングと後悔

ただ欲を言えば、プログラミングも習っておくべきでした。 無料のオンライン講座でも学べますが、私のように本来ITに興味のない人間には、強制力のないオンライン講座では、20年経っても全く進歩しないままです。


アメリカ企業の現実

余談になりますが、コロナ禍で音楽の仕事を全て失ったため、アメリカ系のIT金融会社で昨年まで3年ほど会社員をしていたのですが、ITエンジニアさんとその他の職種では、同じ会社でも全然お給料形態が違うということを偶然知ってしまいました。ITエンジニアさんだと、19歳(大学行かずに直接働いているけれど、超優秀)とかでも日本円で年収1500万円スタートでしたが、私のように一般事務だとどんなに頑張っても(私はそれも適性なかったので、クビにせずにおいてくれていただけ感謝感謝ですが。先輩や同僚、私より後に入ったけれどさっさと出世して行った人含め、みんな良い人たちでした)年収800万円が頭打ち(ちなみに私はそれの半分くらいのままから抜け出すことなく音楽業界に出戻り)な雰囲気でした。 


アメリカ系IT金融会社から学んだ未来の社会

「アメリカ系IT金融系」っぽい会社だと、そのうちどんな職種でもお給料が良くなるのかと思っておりましたが、お給料形態を偶然知ってしまったが故に、どこの会社で働いているかはあまり関係なく、どんな職種かで全然違うのだということがわかりました。 今後の世の中は、ものすごく一部の人だけがきちんと家族を養えるのに十分なお給料をもらうことができ、自分のスキルや才能が世間(お金の出所)の求めるものと合致しない場合は、夫婦で働いても全然食べていけないという世の中になるのだな〜という漠然とした不安を学ぶことができた会社員時代でした。

というわけで、プログラミングができるということに関して激しい憧れと、若い頃にきちんと習っておかなかった自分を後悔しました。


日本の大学で非常勤講師業

そんな未来が待ち受けているとは全く想像しておりませんでしたが、大学院卒業から半年ほど経った頃、日本でお世話になっていた大学の先生からご連絡をいただき、先生ご自身が留学をされたいので、お留守の間に先生の受け持っておられるクラスを担当してほしいとのこと。

大変ありがたいお話だったので、イギリスでの仕事は春夏冬の長い休み中に合わせていただけるようにスケジュールし(勤務先が大学で、休みが長かったのが幸いでした)、日本で「音楽によるアウトリーチ」という地域密着型音楽イベントを作り上げるクラスを担当することになりました。



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