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「競争」から離れると、うまくいく3

☆「勝ち負け」と関係ないものまで
 「勝ち負け」で見ない

昔からものすごく仲のいい友人がいるとします。
ともに30歳を過ぎても独身です。
そのうちの1人が結婚すると、もう1人は何となく
「負けた」という気になって機嫌が悪くなることがあります。

結婚するかどうかも「勝ち負け」ではありません。
自分もいずれ結婚するかもしれないのですから、
「負けた」わけではありません。

それなのに、「負けた」と思って不機嫌になってしまう人がいるのです。

こんなケースもあります。テレビを見ていたら、自分と同い年の人が
事業を成功させて会社を上場させたというニュースをやっていたとします。
そのニュースを見て、「負けた」と思って不機嫌になる人もいます。

ニュースを見るまではその人のことなどまったく知らなくて、
たまたまニュースに出てきただけの人なのに、
「負けた」と思ってしまうようです。
その人と競争していたわけではないのに、
いつのまにか競争の枠組みで物事を考えているのです。

世の中には、「勝ち負け」ではないものを「勝ち負け」の
枠組みで捉えて、自分で勝手に機嫌を悪くする人がいます。
それはおそらくバカバカしいことです。

途中経過の「勝ち負け」にこだわる人もいます。

一例として、受験時代の模擬試験が挙げられます。
模擬試験の順位を見て、「友達のほうが上だった。自分は負けた」
と思う人がいますが、模擬試験の順位は、
大学の合否とはまったく関係のないことです。

大事なのは本番の試験です。
本番の試験を「勝ち負け」の枠組みで見るのであればまだしも、
模擬試験の結果を「勝ち負け」で見ても何の意味もありません。

エンドポイントの「勝ち負け」にこだわるならともかく、
プロセスの「勝ち負け」にこだわっても得をすることはありません。

模擬試験の「勝ち負け」にこだわっていない人は、
模擬試験を詳細に分析します。
「英語の読解はいい点が取れるけど、文法の問題は弱い。
 だから、成績が伸びなかった。文法の問題集をやろう」とか、
「数学は得意なはずなのにケアレスミスが多かった。
 もっと気をつけてやれば、数学で点数を稼げるはずだ」などと分析して、
自分の弱点を補い、得意な部分を伸ばせば、
本番の試験では合格する確率が高くなります。

「ああ、今回の模試で友達に負けてしまった」と
不機嫌になっているひまなどないはずです。
模擬試験の「勝ち負け」にこだわっていない人のほうが、
模擬試験を受けるたびに成績が上がっていって、
本番の「勝ち負け」に勝つことができます。

小さな「勝ち負け」にこだわっていない人のほうが、
大きな「勝ち負け」に勝つ
ことはよくあります。


~30代女性のための心と体の健康アドバイザー~

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