どうすれば戦略を自分ゴト化できる組織をつくれるのか?
よく「自分ゴト化して考えよう」と言われます。
たしかに、戦略を考えるときに、チーム全員が
テーマとなる領域を自分ゴト化
できていたら強いですよね。
自分ゴト化=自分だったらどう捉えるか?
の視点をもつことは、マーケティングの仕事においてかなり重要だと思っています。
でも「自分ゴト化」ってけっこう難しくないですか?
興味ないものを自分ゴト化してくれ!と言われても心構えでどうにかなるものではないなと…
そんなモヤモヤに対するヒントになる本と出会いました。
リサーチのはじめかた ――「きみの問い」を見つけ、育て、伝える方法
もっと早く出会いたかった
…と心から思った本でした。
今日のテーマの自分ゴト化が難しい問題…
実は、問いとの向き合い方を変えることで、解決できる可能性が見えてきました。
ここから、問いと向き合う具体的な方法として書籍から学び、マーケティングの実務で使っている方法について書いていきます。
テーマは、どうすればチーム全員が戦略を自分ゴト化して取り組めるようになるのか?です。
1. チーム全員が「自己観察」する環境をつくる
自分独自の問いをみつけるために、リサーチのはじめかたの書籍で推奨されているのが「自分自身を観察すること」からはじめることです。
外からではなく内からはじめること。
問いをつくる際に、自己省察をはぶいてしまうと、中心からそれていって他人の計画に従うことになりがちだと書かれています。
具体的には、テーマに関する情報を集める中で、自分の心と身体がどのように反応しているか?と向き合うことが、良い問いをつくる第一歩だと書かれています。
分析の前に感想を共有する
振り返ると、リサーチの考察が深い人やチームの特徴は「みんなが面白がって感想を共有」しています。
感想というのは、自分が情報に対して何を感じて、考えたのかを共有することです。
マーケティング実務の中で取り入れて良かった、具体的な方法をご紹介します。
リサーチの結果を、いきなりフレームワークに当てはめたりすると、どんどん調査や戦略づくりが機械的な作業になっていきます。
まずは、チーム全員が自分と向き合って情報を解釈し、掘り下げたいテーマ設定や問いに変換していくプロセスをつくることが「戦略の自分ゴト化」の第一歩だと考えています。